感染症の海外ニュースと解説
ワクチン接種義務化問題(その4 )​
ゲームチェンジャー(Game changer)はCovid-19経口治療薬
Covid-19ワクチンの落日と、夜明けを迎えた経口治療薬
2021/11/15

 



1. 8月以降株価右肩下がりが続いていたファイザー社

2. 阻止勢力が暴徒化するワクチン接種証明書の法制化
3. ゲームチェンジャーはCovid-19経口治療薬
4. 大逆転を果たしたファイザー社と先行メルク社の株価急落
5. ファイザー社の救世主となったCovid-19経口治療薬パクスロビド
6. パクスロビドとモルヌピラビルの作用機序
7. 世界各国政府が経口治療薬予約に狂奔
 
1. 8月以降株価右肩下がりが続いていたファイザー社
株式市場は先見性を持つといわれ企業評価の最大指標となりますが
米国NY 証券市場は2021年7月ごろよりCovid-19ワクチンの落日が近いことを予見
今年2021年の8月の最高値以来、ワクチン最大手ファイザー社の
株価は右肩下がり。
わずか2か月間で10%から15%の大幅下落を続けていました。
世界のCovid-19ワクチン需要(有料分)は、すでに黄昏期(たそがれ)なのでしょう。
 
Covid-19ワクチンを製造している米国のモデルナ社も10月中旬ごろには
今年最大幅といわれる22%の大幅下落。
ファイザーのパートナーであるドイツのビオンテック社、
米国のジョンソン&ジョンソン社などの株式も同期間に大幅下落しています。
 
2021年のファイザー社は独占的になっているワクチン販売により
売り上げが2019年に比べ倍増の10兆円に近付いていますが、
世界のCovid-19ワクチンは、すでに総人口に近い70億回分が
製造されつつあるといわれ、巨利を生み出しているCovid-19ワクチンの
継続性に関して市場では悲観的な見方が広がっていました。
*ノギボタニカル、ロハスケは情報の客観性、公平性を保つために関係者の株式投資は一切禁じています。

 
2. 阻止勢力が暴徒化するワクチン接種証明書の法制化
危機感を抱いている最大手のファイザー社らは、頭打ちとなった
ワクチン接種状況を打破すべく、8月ごろからバイデン政権に
強力にアピール。
接種済み者への第三次ワクチン接種や、若年層、子供への接種を促すと同時に、
先進国が未接種者へ強制接種できるように、法制化を求めますが
英国が法制化に失敗したため、強行策は頓挫。
法制化が難しいならば、ワクチン接種済み者には証明書を発行するよう
各国指導者に訴えていますが、事実上のワクチン接種強制ですから、
日を追うごとに反対運動が拡大、各地で暴徒化する騒動までが起きています。

Covid-19は各国、各地域で発生状況、拡散状況が大きく異なりますから、
世界が一律にワクチン・メーカーの主導に従うとは考えられません。
「ワクチン接種済者は他を感染させないが、ワクチン未接種者は他を
感染させるから行動を制限する」との発想は根拠が乏しく、多くの有力学者からの
否定論文が相次ぎ、先が見通せません。
 
3. ゲームチェンジャーはCovid-19経口治療薬
頭打ちといわれる世界のCovid-19ワクチン需要は経口治療薬に
シフトされると証券市場では予想されており、開発競争中の経口治療薬の
いくつかが年内にも緊急承認されるだろうとの思惑があります。
世界第3位の大手医薬品メーカー米国のメルク社らが開発したモルヌピラビルが
先行して英国に緊急承認申請し、ブランド名「Lagevrio」で11月4日に承認済み
「モルヌピラビルとウェイン・ホールマン博士」
https://botanical.jp/library_view.php?library_num=742

同様な便宜性を持つファイザー社のパクスロビドが、モルヌピラビル承認後に
急遽11月5日に公開されましたが、メルク社の株価がなぜかファイザー社の発表の日に急降下。


モルヌピラビルの安全性に疑問があるとの指摘があり
市場はファイザー社の優位を予想しているのでしょう。
 
*Covid-19の増殖を抑制するウィルス遺伝子の化学物質による他動的な
突然変異作用は、DNAに変異作用が及ぶ可能性がありますが、その詳細は双方ともに
情報が断片的であり、現段階での安全性評価は困難です。
*ファイザー社の記者会見ではDNAへの波及を質問されましたが
回答はなかったと報道されています。
*In preclinical studies, PF-07321332 (パクスロビドのコードネーム)
did not demonstrate evidence of mutagenic DNA interactions.
 
*Human cells have a DNA, rather than an RNA genome,
but some laboratory experiments have suggested
that molnupiravir could cause mutations in human DNA as well.
 
4. 大逆転を果たしたファイザー社と先行メルク社の株価急落
発表されている経口治療薬の中和抗体獲得効果は大規模治験によるものではなく、
人造ウィルス、人造抗体などによる実験室での成果や、各所で様々なケースを
想定して実施されている小規模な治験による成果です。

双方ともに最終治験が終了し、広く感染者に投与されなければ真価はわかりません。
作用物質の詳細の発表がなければ公平な第三者による安全性評価もできません。
いずれにせよウィルスのスパイクに存在し増殖に必要な、
たんぱく質プロテアーゼの機能を阻害する作用機序ですが、
阻害の手法がそれぞれ異なります。
 
5. ファイザー社の救世主となったCovid-19経口治療薬パクスロビド
アメリカのCovid-19報道にゲームチェンジャー(Game changer)という
言葉が現れ始めました。
11月5日にファイザー社は開発中のCovid-19経口治療薬パクスロビドの
中間報告を急遽発表。
先行して緊急承認申請を英国に提出していたメルク社のモルヌピラビルが
前日の11月4日に承認されたからでしょう
治験中のパクスロビドの中間報告は下落を続ける株価対策といわれますが、
思惑通りにゲームチェンジャー(Game changer)としてマスメディアに紹介され、
株式市場は緊急承認申請したファイザー社を大歓迎。
株価は発表後に今年の最大幅である約11%の急上昇。
時価総額(Market capitalization)も2725.4億ドル(約27兆2.000億円)と
最低となった2021年10月18日の2378.4億ドル(約23兆1,670億円)に比べ、
半月で約4兆円プラスと、急膨張しました。
 
経口治療薬は世界ナンバーワン医薬品会社のスイス・ロシュ社も昨年から開発中ですから、
いくつかの有力メーカーがこれからも名乗りを上げると思われます。
 
医薬品は先手必勝が通例ですが、自宅での服用が可能な経口治療薬は、
価格や流通網も重要な要素となりますから、どのブランドが優位かは不透明。
作用機序は侵入ウィルス増殖の阻止ですが、その手法、阻止に使用する物質は
メーカーごとに異なりますから、安全性の評価はこれからです。
 
これまでの緊急承認済み治療薬はモノクローナル抗体中心の
注射薬、点滴薬であり、施術コストを含めると非常に高いものですが
経口治療薬は診断後の投与に医師、看護師が不要なために
大幅なコストダウンが期待されています。
安全性の高いメーカー品が増えて競争となることを期待しますが、現段階の
価格は一回あたり7万円以上といわれ、決して安くはありません。
 
詳細な調査による鋭い予見性を持つ株式市場が大歓迎したのは、
それなりの理由があると思われますが、いずれにせよモルヌピラビルも
パクスロビドも治験中。
モルヌピラビルは治験を続けながら発売を開始しています。
双方ともに、遺伝子変異が増殖機能を持つRNAだけでなく、
本元のDNAに発生する可能性が否定できないとの指摘があり、
安全性の有無を巡ってメディアを賑わせています。
 
6. 経口治療薬で先行するパクスロビドとモルヌピラビル
パクスロビドとモルヌピラビルは双方ともに治験中であり
完成しているわけではありません。
ファイザー社のパクスロビドは有効性が89%というメーカー発表があり、
50%といわれるメルク社のモルヌピラビルより市場評価が高かったようです。

ただしファイザー社はパクスロビド摂取と共に、
ブースターとして抗HIV薬リトナビル(ritonavir)の同時摂取を
基本としています。

単体投与ならば有効性はモルヌピラビルより高いとは言えず、
リトナビルの副作用にも配慮する必要があります。
いずれにせよ、安全性は双方ともに治験中であり、
まだ確認できる段階ではありません。
 
パクスロビド(paxlovid):3CLprotease inhibitor(ファイザー:Pfizer)
コロナウィルスが増殖するために必須なたんぱく質加水分解酵素
3CLprotease( 3C-like protease、3CLpro)の機能を
タンパク分解時(proteolysis)に阻止しますが、噂されるようにDNA遺伝子までを
変異させるかどうかは不明


リトナビル(Ritonavir)
抗HIV薬(CamberPharmaceuticalsなどで、ジェネリックがあります)
パクスロビドの血中濃度(滞在時間を延ばす)維持のブースター。
リトナビルは承認後20年くらいの実績がある抗HIV薬ですが、
死病のエイズ治療薬ですから腎臓、肝臓に強い負担があります

Covid-19経口治療薬としては10%くらいの投与が予定されているようです。
 
モルヌピラビル(molnupiravir)
*NHC-mediated inhibitory and mutageniceffects on viral replication(メルク:Merck)
ヒト細胞の受容体に結合するウィルスの結合仲介物質NHCの
遺伝子に突然変異を起こさせて増殖を阻害する

*NHC:N-ヘテロ環状カルベン / N-Heterocyclic Carbene
Human cells have a DNA, rather than an RNA, genome,
but some laboratory experiments have suggested
that molnupiravir could cause mutations in human DNA as well
 
7. 世界各国政府が経口治療薬予約に狂奔
先行するメルク社のモルヌピラビルは英国で11月4日に緊急承認済み。
パクスロビドの承認時期は不明ですが日本では年内に
緊急承認されるという見方が広がっています。
いずれにせよ治験を兼ねた投与となることはワクチン同様です。
 
モルヌピラビルもパクスロビドも年内の予定生産量はごくわずかですから
ともに現段階で情報公開した目的はワクチン同様に「予約販売」
新薬開発能力を持たない日本や欧米の富裕国を対象にしており、思惑通り
に進んでいますが、予約はアメリカが最優先で、すでにモルヌピラビルを
170万回分以上、1100億円以上で予約しています。
*バイデン大統領の誇り高い演説
「We’ve already secured millions of doses」

今回、日本はメルク社のモルヌピラビルを160万パック予約。
契約金額はアメリカより高い?12憶ドル(約1400億円弱)といわれます。
12月中旬には20万パックが治療現場で使用できるように手配されました。


メーカー発表の年内予定生産量はファイザー社が今年は18万パック。
来年前半に2100万パック。
(1パックは1コースの5日分)
2022年度の生産量は5000万パックの予定だそうです
予約の一部が配給されるのは2022年春ごろからと思われますが、
日本が必要全量を得るのは夏ごろになるかもしれません。

日本は他国とは感染状況が全く異なりますから、政府が邦人の不要不急の
海外渡航と外国人感染者の入国を制限すれば、大量には必要が無いかもしれません。
不要になっていれば備蓄ということになりますが、それは「うれしい悲鳴」
 
ワクチンは前政権が国民需要の3倍くらいを、緊急特別承認された3社と
購入予約したようですが、売り手市場で各社の言い値は高価なものでした。

今回も先方の言い値が階層別価格(a tiered pricing)なら
高価(一回分700ドルといわれます)となりそうで、限界に近い財政逼迫下で
対応する新政府は難しい交渉を強いられるでしょう。

メルク社のモルヌピラビル生産量予想はわかりませんが、
すでにジェネリックのメーカーなどでも生産開始しているようですから、
ハードルが高そうな安全性が確保され、承認されれば、
すぐにも相当量が入手できるでしょう。

(広告)
ノギのサプリはどれもが体内の生理的慢性的炎症防止、免疫力強化(抵抗力)を
主眼に長期摂取の安全性を配慮して設計されています。
ノロウィルス、インフルエンザなど感染症の猛威に威力の発揮が期待されますが、
体調不良時の増量は3倍/日が限度です。
摂取過剰による有用物質の体内生成機能低下を防ぐために、摂りすぎには
くれぐれもご注意ください。
      「健康オタクが癌になり、認知症を防げないなぜ:
       サプリメントの危険性は薬用ハーブと過剰な摂食量」
    http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=152

https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=28
レスベはフランス産の天然赤ブドウを原料に日本で初めて作られた
ブドウ・レスベラトロール・サプリメント.
最初のモデルの開発を始めてからすでに20年を超えました。
レスべのブドウ・レスベラトロールはイタドリ由来のものや、医薬品目的に
化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。
天然レスベは過剰摂取が不要ですから長期間摂取の安全性や慢性炎症を抑制する効能は
ブドウを食するのと同じです
ニューモデルは天然の赤ブドウが持つトランス型ブドウポリフェノールのスチルベノイドと
プテロスチルベン、ケルセチン、CoQ10、ナイアシンを配合し、
天然ブドウ同様の卓越した抗酸化能力を保持しています.
世界でホットな話題となっている、最も先端的な健康長寿のコンビネーションです.


朝のすこやかな目覚めは病気知らずの健康のもと。「目覚めすっきりアサイーナ」
発売15周年記念のレスベが値下げ.
親戚といえるアサイーもリニューアルし実質的な大幅値下げ.
2ヶ月分が会員価格で1899円(税込).
大型のカプセルを使用し1カプセルで500㎎のアサイーとなりました.
「ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成と
サイクリックジーエムピー(GMP)の産生」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=66
エネルギー源となるエーティーピー(ATP:アデノシン三リン酸)とは
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=147
「バルクワインの重金属汚染と無添加ワインのからくり」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=448
「ヒジキなどの食品ヒ素に肺がんリスク:国立がん研究センター」
ヒジキは必ずしも健康食品ではありません
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=123


https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=36

https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=1011
歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、
その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。
シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す
機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と
一線を引く点では同じです。

歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、
その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。
シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す
機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と
一線を引く点では同じです。
ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成とサイクリック・ジーエムピー(GMP)の産生

シトルリンとレスべの超お買い得セット.
もちろん個別でもお買い求めいただけます.


ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成とサイクリック・ジーエムピー(GMP)の産生

「ブドウ・レスベラトロールは体細胞内でガン阻害物質に変化する」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=196




レスヴィーヌ・ルージュ:ギリシャ時代から愛用されてきたブドウ古樹の葉.
有機栽培された農薬フリーのブドウ葉
レスベの補完に最適.フランスでは漢方薬同様に薬局で売られています.
「煎じるブドウ・レスべラトロールで長寿と美容へ最短距離」
JAS認定有機食品.東京都特別推奨食品のケール100%.
安全な天然カルシウム豊富な特殊土壌で栽培.
各種天然ビタミン、ミネラル、アミノ酸が最も豊富な野菜のケール100%で作られた
天然マルチ栄養素・サプリメント.他野菜の混入なしに飲みやすい美味しさを持っています
賦形剤は一切使用していません。
http://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=53



「サメの肝油とスクアレン/スクワレン(Squalene)とは」

サメの肝油が含有する成分の強力な免疫力強化作用は、食品の中では最大とも言われており
1900年代より、その秘密を解明する研究が続けられた結果、免疫に不可欠な白血球の増加に働く
アルコキシグリセロール(alkoxyglycerols)を発見しました。
30粒から40粒に増量となりました
リッチスクワレンは汚染の進む太平洋産原料を避け、
希少なオセアニア近海産原料で安全性を確保しています
 
 
↑ページの先頭に戻る


 本サイトが掲載する情報・画像等は、提携サイトの湘南情報サイト「ロハスケ」編集部より提供されています。
著作権は「ロハスケ」編集部に属します。
権利者の許可なく複製、転用、販売などの二次利用をすることを固く禁じます。
商業目的に記事を引用、転写する場合は、引用:一項30,000円、転写:50,000円となります。

Copyright NOGI-BOTANICAL All rights reserved. 
本サイトが掲載する情報・画像等は、広告主の湘南情報サイト「ロハスケ」編集部より提供されています。著作権は「ロハスケ」編集部に属します。
権利者の許可なく複製、転用、販売などの二次利用をすることを固く禁じます。