世界の健康と食の安全ニュース
ウェイン・ホールマン博士(Wayne Holman)とメルク社が開発最新のCovid-19経口治療薬モルヌピラビル
2021/10/02
開発途上の新型コロナ経口治療薬モルヌピラビル(molnupiravir)で「入院率が 半減との見出し」がテレビなどのメディアで注目されるニュースとなっています。 現在、多くの国で治験が行われており、10月1日に発表されたのは 第Ⅲ相治験(PhaseⅢ)の中間報告(interim analysis)。 商品化したメルク社の発表のみですが、実験では安全性と効能に、 かなり良い結果が得られているようで、開発チームが世界で最上レベルであることから、 世界中が注目しています。 とりあえずの安全性確保には緊急承認とはいえ、6ヵ月くらいの 時間を要すると思われますが、治療薬開発を急ぐ各社とともに安全性、有効性に 最大の配慮をし、期待を裏切らないようにしてもらいたいものです。 1. 国民皆ワクチンが強行される何故 2. Covid-19経口治療薬モルヌピラビル(molnupiravir) 3. モルヌピラビルとウェイン・ホールマン博士夫妻 4. 世界170以上の地域で治験中のモルヌピラビル(molnupiravir) 1. 国民皆ワクチンが強行される何故 英米仏の製薬会社が自他国の指導者に国民皆ワクチン政策を薦める理由と いわれるのは製薬会社間の熾烈な売上と利益の競争。 今年2021年は世界の医薬品業界が新型コロナ関連医薬品により空前の売り上げ。 総計100兆円を超える勢いです。 2020年まではトップテン各社の売り上げが5兆円前後。 トップのロシュ社が抜きんでていて6兆円くらいでしたが、 2021年はCOVID-19関連医薬品製造各社の売り上げが急上昇。 ファイザー社はワクチンだけで総売上高が70%くらいは伸びて、8兆円に届きそうな勢い。 トップテン後方より一気にトップを争うことになりそうです。 モデルナ社の売り上げも驚異的。 ワクチンだけで、前年売り上げの約25倍の2兆円を超え、 一気に世界ランキング20位以内になりそうです。 ドイツのビオンテック社も2兆円超の売り上げ増。 ワクチンは旧共産圏を除けば米英独が寡占していますが、ジェネリック医薬品製造大国の インド、中国も大幅な売り上げ増がささやかれています。 売り上げ高世界第3位(2020年)の米国メルク社(Merck & Co., Inc)が Covid-19経口治療薬モルヌピラビルを第Ⅲ相治験(PhaseⅢ)の 中間報告(interim analysis)段階でプレスレリースする背景は、 新興ベンチャーの資金調達目的とは異なり、 感染症ワクチンや治療薬は(レベルが同程度ならば)ファイザー社のように早い者勝ち。 トップを走れば、商品の性格上、市場を独占状態に出来るからでしょう。 2. モルヌピラビル(molnupiravir) Covid-19経口治療薬モルヌピラビルはジョージア州アトランタの *エモリ―大学(Emory University)が所有する非営利法人 Drug Innovations at Emory (DRIVE), LLCが、 Covid-19の経口治療薬(orally administered form)として開発研究をしたものです。 モルヌピラビルは体内細胞に取りついたCOVID-19ウィルスのリボ核酸(RNA)に 変異を起こさせて合成を妨げ、増殖を防ぎます。 使用物質は抗ウィルスに定評のある 合成ヌクレオシド誘導体N4-ヒドロキシシチジン(β-d-N4-hydroxycytidine:NHC)。 いわゆるプロドラッグです(Prodrug:体内で代謝されることで薬効を持つようになる医薬物質) インフルエンザ・コロナウィルス薬として開発されていたものの転用といわれ、 武漢でタミフルが治療薬として有用だったという報告がヒントではと推測されています。 医薬品は同じような作用機序を持つ物質であっても、製造過程により安全性は全く異なります。 モルヌピラビルとしての安全性は緊急特別承認であれ、十分な期間をかけて検証する必要があります。 商品化の主役は*ウェイン・ホールマン博士夫妻(Wayne and Wendy Holman)。 技術評価はウェイン博士、商品化と資金を調達し市場に公開、販売をする役割は 夫人が設立した リッジバック・バイオセラピューティクス(Ridgeback Biotherapeutics)と ビッグ・ファーマの一角を形成するメルク社(Merck & Co., Inc)。 モルヌピラビルが脚光を浴びているのは全米でも有数といわれる医学大学が開発し 質の良いベンチャーと売上高世界3位のメルク社がコラボレーションした商品化だからです。 *エモリー大学(Emory University) 1835年創立。医学部、研究所、病院を持つ医学大学。 CDC(Center of Disease Control and Prevention)に隣接し、 多くのコラボレーションを持つ。 全米で最も著名な大学の一つで、入学希望者が多く、東大の3倍近い 難易度といわれます。 3. モルヌピラビルとウェイン・ホールマン博士夫妻 メルク社と共にCovid-19経口治療薬モルヌピラビルを開発したウェイン・ホールマン博士は、 業界で特に注目を浴びている感染症治療のスペシャリスト。 エボラ熱の研究で著名な若手学者です。 ニューヨーク大学で博士号を取得、現在は非常勤講師を務めています。 *Adjunct Assistant Professor Department of Medicine at NYU Grossman School of Medicine 夫人のウェンディ―・ホールマンさんはリッジバック社のCEO。 ペンシルヴェニア州立大学(University of Pennsylvania)でファイナンスを学び 生物療法(biotherapeutics)を開発するリッジバック社をフロリダに創立しました。 学生時代より「人類の受難を緩和する事業」を志していたそうです。 ウェイン博士も若いですが、夫人も40才の誕生日を迎えたばかり *Wendy Holman, chief executive officer 4. 世界170以上の地域で治験中のモルヌピラビル(molnupiravir) メルク社は今年2021年末までに1千万件に対応する Covid-19経口治療薬モルヌピラビル(molnupiravir)をテスト生産するそうです。 これらと平行して世界中の政府との供給売買契約が進行中。 緊急特別承認ワクチン同様、安全性、効能が不明の ままの先行販売です。 特に力を入れるのは中低所得層国(low- and middle-income countries:LMICs)を 対象とするCovid-19経口治療薬モルヌピラビルの普及。 低価格が実現できれば世界中が求める商品となるでしょう。 第Ⅲ相治験(PhaseⅢ)の治験は*170以上の地域で行われており、すでに 100以上の国の政府機関と緊急特別承認を得るよう交渉を始めているようです 安全性や効能については実験結果はメルク社の声明だけの段階ですから 第三者のアナリシスによる評価を待つほうが賢明でしょう。 * Argentina, Brazil, Canada, Chile, Colombia, Egypt, France, Germany, Guatemala, Israel, Italy, Japan, Mexico, Philippines, Poland, Russia, South Africa, Spain, Sweden, Taiwan, Ukraine, the United Kingdom and the United States. (広告) https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=28 レスベはフランス産の天然赤ブドウを原料に日本で初めて作られた ブドウ・レスベラトロール・サプリメント. 最初のモデルの開発を始めてからすでに20年を超えました。 レスべのブドウ・レスベラトロールはイタドリ由来のものや、医薬品目的に 化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。 天然レスベは過剰摂取が不要ですから長期間摂取の安全性や慢性炎症を抑制する効能は ブドウを食するのと同じです ニューモデルは天然の赤ブドウが持つトランス型ブドウポリフェノールのスチルベノイドと プテロスチルベン、ケルセチン、CoQ10、 最新の長寿補酵素ナイアシン(NAM,NAD+, NMNなどの総称)を配合し、 天然ブドウ同様の卓越した抗酸化能力を保持しています. 世界でホットな話題となっている、最も先端的な健康長寿のコンビネーションです. 朝のすこやかな目覚めは病気知らずの健康のもと。「目覚めすっきりアサイーナ」 発売15周年記念のレスベが値下げ. 親戚といえるアサイーもリニューアルし実質的な大幅値下げ. 2ヶ月分が会員価格で1899円(税込). 大型のカプセルを使用し1カプセルで500㎎のアサイーとなりました. 「ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成と サイクリックジーエムピー(GMP)の産生」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=66 エネルギー源となるエーティーピー(ATP:アデノシン三リン酸)とは http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=147 「バルクワインの重金属汚染と無添加ワインのからくり」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=448 「ヒジキなどの食品ヒ素に肺がんリスク:国立がん研究センター」 ヒジキは必ずしも健康食品ではありません http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=123 https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=36 https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=1011 歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、 その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。 シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す 機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と 一線を引く点では同じです。 バイアグラ、マカや朝鮮ニンジンなど植物のアルカロイドを催淫剤として過剰摂取となる方が増え 前立腺がん、機能不全(ED)、腎不全などの原因を疑われています。 シトルリンはレスベと相乗させれば少量で十分ですから過剰摂取を控えましょう。 ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成とサイクリック・ジーエムピー(GMP)の産生 シトルリンとレスべの超お買い得セット. もちろん個別でもお買い求めいただけます. 「ブドウ・レスベラトロールは体細胞内でガン阻害物質に変化する」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=196 レスヴィーヌ・ルージュ:ギリシャ時代から愛用されてきたブドウ古樹の葉. 有機栽培された農薬フリーのブドウ葉 レスベの補完に最適.フランスでは漢方薬同様に薬局で売られています. 「煎じるブドウ・レスべラトロールで長寿と美容へ最短距離」 JAS認定有機食品.東京都特別推奨食品のケール100%. 安全な天然カルシウム豊富な特殊土壌で栽培. 各種天然ビタミン、ミネラル、アミノ酸が最も豊富な野菜のケール100%で作られた 天然マルチ栄養素・サプリメント.他野菜の混入なしに飲みやすい美味しさを持っています 賦形剤は一切使用していません。 http://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=53 「サメの肝油とスクアレン/スクワレン(Squalene)とは」 サメの肝油が含有する成分の強力な免疫力強化作用は、食品の中では最大とも言われており 1900年代より、その秘密を解明する研究が続けられた結果、免疫に不可欠な白血球の増加に働く アルコキシグリセロール(alkoxyglycerols)を発見しました。 30粒から40粒に増量となりました リッチスクワレンは汚染の進む太平洋産原料を避け、 希少なオセアニア近海産原料で安全性を確保しています. |
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