健康と食品の解説
スイカのシトルリンはウリ科果実野菜の強精強壮成分
酷暑を凌ぐアジア人の知恵がシトルリン
アジアの瓜(うり)食文化(前編)
2025/09/06

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1.強精強壮効果のある夏の健康野菜は瓜類
2.シトルリンの宝庫はスイカ(Citrullus lanatus)にあります

3.シトルリン(Citrulline)の含有量と健康効果は比例しない
4.行き過ぎた品種改良と工業的生産法は健康食にはマイナス

(後編)
1.シトルリンと日本人のウリ類(gourd)消費量
2.もっと食べてほしいシトルリン豊富な冬瓜(トウガン:Benincasa hispida)
​3.ウリ類のツルレイシ(苦瓜:ゴーヤ:Momordica charantia)
4、ウリ類の苦み、ククルビタシン(Cucurbitacin)の効能は諸刃の刃
5.ウリ類のメジャーはキュウリ(Cucumis sativus)
6.マイナーながらも日本市場で存在感を増しているズッキーニ(Cucurbita pepo)
7.ペポ種カボチャ(Cucurbita pepo)とズッキーニ(Cucurbita pepo)は同じもの
8.   安価でシトルリン豊富なハヤトウリ(隼人瓜:Sechium edule).
9.シトルリンが豊富なウリ類(gourd)のマスクメロン(Cucumis melo)はフルーツの王様


​1.強精強壮効果のある夏の健康野菜は瓜類
ウリ類はスイカを筆頭にシトルリン(Citrulline)、テルぺノイド、ビタミン、ミネラル、繊維質が
豊富な、図抜けた健康食品。
アミノ酸のシトルリンは、1914年に東京大学の古賀彌太郎、大嶽了両氏によってスイカから
単離発見され、スイカの学名「Citrullus vulgaris」から名づけられたと言われています。
戦乱で間が空きましたが、1930年に東京大学(帝国大学)農学部の鈴木梅太郎研究室の
和田光徳氏が実用に向けてシトルリン(Citrulline)の化学構造を決定しました。
和田氏は後に伝統ある宇都宮大学農学部生物化学研究室の初代教授となっています。

アジア、中東、南北アメリカ、地中海沿岸部など熱帯、亜熱帯諸国では
スイカを含めた瓜類の消費量が日本をはるかに超えており、
温帯気候で生産量が少ないフランスでさえ一人当たり消費量は日本をはるかに超えています。
日本の温帯地域は5、6月がスイカなど瓜(ウリ:gourd)の旬。
各地方、各地域によって多様な瓜類を様々な呼び名で楽しみますが
野菜料理や漬物が多く、消費量は多くありません。
 
瓜類(gourd)は身近な野菜ですが、カボチャとズッキーニ、夕顔と干瓢(かんぴょう)が
同じもの(同属)だと知る人は少ないでしょう.
果実野菜、果物として身近なスイカ、メロン、キュウリ、ゴーヤ、カボチャ、ズッキーニ、冬瓜(とうがん)、
夕顔(カンピョウ)、ヘチマ、瓢箪(ひょうたん)はどれもが遺伝子的に近い親戚.
緑黄野菜として高血糖を防ぎ、含有するシトルリンが強精強壮の源泉で知られています。
「生鮮スイカのシトルリンにはバイアグラ効果」
https://botanical.jp/library_view.php?library_num=9
シトルリンここのつ(9)の何故? Q&A
https://botanical.jp/library_view.php?library_num=114

2.シトルリンの宝庫はスイカ(Citrullus lanatus)にあります

シトルリンが最も豊富なのはスイカ(Citrullus lanatus).
(南西タイの農村をバンコクへ向けて走るトラック)




(写真上)バンコク中心街高級デパートの果物売り場.
スイカはウェット・マーケット(生鮮食品専門市場)に負けないボリューム.
 
(写真上)マレーシアの生鮮市場では中玉が1キロ120円(ジョホールバル)から300円くらい(KL)




シトルリンの含有量が最も多いスイカ(Citrullus lanatus)は消費量でも
世界的にはフルーツ界の王様。
色、形は様々ですがトウガラシ、トウモロコシ同様に分類は1種類(Citrullus lanatus)のみ。
世界の総生産量は1億トンに迫ります。この数字はバナナと並んでフルーツ類最大の生産量。
日本の生産量は約38万トンありますが、人口比では他国に較べ少量.
生産量は中国が世界生産量の半分以上ですが、これは信頼すべき数字かどうかは
定かでありません。
世界的に多いのはトルコ、イランなど中東。400万トン前後の生産量があるでしょう。

7月4日は米国の独立記念日。日本でも知る人が多いおなじみの日ですが
この日はアメリカのスイカの日でもあります。
アメリカのスイカ生産は世界的にも第5位の180万トン弱。
カリフォルニア、フロリダ、テキサスが主産地で人口当たりに修正しても日本の2.5倍は消費しています.

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(写真上)ナント市フランスのスーパーにあふれるスペイン産中型スイカ(2025年10月)と
モロッコ産カット・スイカ(写真下)2025年取材
日本では瓜類で最大の大きさのスイカも、極小の小玉がますます
増えています.大型のカット・スイカが増えてはきましたが割高であり、いくつも購入する人は
ほとんどいません.

冷蔵庫への収納が難儀な大玉サイズは、少食な日本人核家族向きではないのでしょう.
年々小型化が進み、小型スイカの市場シェアが急速に大きくなっています.

大玉はシーズン前では4,000円位するものが徐々に下がり、生産のピーク時期となれば
1,500円から1,200円前後(2025年 神奈川県)、まで下がります.
 
大きさが4分の1、5分の1くらいの小玉スイカは600-1,100円前後.
地域によっては格安の八百屋さん(写真上右)がありますが、それでも大型に比べパフォーマンスが
良くありません。
シトルリンは外皮の白い部分(ラインド:rind)に特に豊富.
健康効果を期待するならば大玉を購入し、外皮まで召し上がることがお奨め.

3.シトルリン(Citrulline)の含有量と健康効果は比例しない
シトルリンは瓜類の仲間でもスイカの含有量が最も多いことが知られており、
含有量2位、3位といわれるメロン、へちまなどの3倍以上といわれます。
スイカは白い部分(rind)にシトルリンが豊富.
スープ、漬物などで食べる工夫をしてください.

シトルリンの効果はシトルリン単体で得られるものではなく非常に複雑。
シトルリン含有量は水分の多いウリ科に多いのですが、含有量イコール効能が
優れているというわけでもありません。
単にシトルリンの摂取量が多いだけで糖尿病やED対策の健康効果を期待することはできません。
効果を発揮する化学反応にはビタミン、ミネラルをはじめ、多くの酵素類が必須。
バラエティーのある食生活の相乗によってシトルリンの吸収と体内生成の誘導効果をはかることが
効果的。

ノギボタニカルが古くから販売しているシトルリンは改良を続けて、亜鉛(Zinc)、ビタミンB群、
​ビール酵母を添加しています。
スイカなどから抽出するのが困難なことからバイオ合成されたシトルリンに
天然のような活性化をさせる仕組みを開発したのは乃木生薬研究所です。

冬瓜、ゴーヤ、ヘチマなどを健康食し、日本人よりはるかに健康に気を使う
中国、インド、韓国、東南アジアの人々.
生活環境が肉体的に過酷だからかもしれません.
瓜類の摂食量は日本とは比較にならない大量で、料理法も多様です。

4.行き過ぎた品種改良と工業的生産法は健康食にはマイナス
日本は農業技術先進国の一つ。徹底的に品種改良をしています。
有毒成分除去、栄養成分強化は消費者にプラスとなりますが
促成栽培、ハウス栽培、水耕栽培に適した品種や病害虫、天候不順に強い全天候型品種。
加えて工業力による大量工場生産が可能な品種開発などなど経済性が最優先であり、栄養面はその次。
売りやすい無臭ピーマン。酸味を徹底的に排除した糖度の高い果物。苦くないゴーヤ。
水耕栽培のトマト、いちご、葉野菜。種無し果実などが身近になりました。

酸味、渋み、苦味、香りなどのポリフェノール、テルペン、サポニン成分は
悪玉もありますが、常用野菜、果物の場合は善玉面のほうが多いでしょう。

品種改良がほどほどの伝統種が健康食品と言えます。

(生鮮食材研究家:しらす・さぶろう)

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