シトルリンのニュースと解説
生鮮スイカのバイアグラ効果を確認したテキサス工科大学:7月4日はテキサス州の「スイカの日」
2024/06/15
7月4日は米国の独立記念日(Independence Day)ですが、
「スイカはバイアグラ効果を持つだろう」(Watermelon May Have Viagra-Effect) というパティル博士(Dr. Bhimu Patil)のレポートが最初に話題となったのは2008年。 パティル博士は、テキサス農業大学(the Texas A&M University) 農芸化学部(Horticultural Sciences)に併設(1992年)された 「野菜と果実の改良センター」理事を務めています (The Vegetable and Fruit Improvement Center :VFIC)。 *テキサス州はフロリダ、カリフォルニアに次ぐスイカの大生産地。 2. テキサス工科大学の野菜と果実の改良センター(VFIC) テキサス工科大学(the Texas A&M University)は全米で有数の工科大学。 1876年に創立されました。 学生数は全米第4位、ヒューストンより車で2時間程度に立地しています。 A&MとはAgricultural and Mechanicaの略lですがテキサス工科大学というより、 昔ながらの農芸化学大学というのが地元の感覚のようです。 テキサス州の農業は零細業者が多いために農業従事者数と開墾面積は全米一で、 スイカの他、人参、かんきつ類、メロン、タマネギ、桃、ペカン(pecan)またはピーカン、 トウガラシ、ジャガイモなどが特産品となっています。 野菜と果実の改良センター(The Vegetable and Fruit Improvement Center:VFIC)の 研究ターゲットは生産している野菜、果物の生理活性物質を調べ、 遺伝子組み換、品種改良により有用物質を強化した野菜、果物を開発すること。 例えばスイカにカロテノイド(カロチノイド)を強化することにより抗酸化作用が さらに強くなります。 改良センター(VFIC)が開発したリコピン強化トマトも著名です。 品種改良の研究対象物質は、主として野菜、果実の重要含有成分である アントシアニン、アスコルビン酸、カルシュウム、カロテノイド、フラボノイド、 リモノイド、フェノール類、糖類です。 3. スイカは独立記念日よりバレンタインデーにふさわしい。 バティル博士のレポート バティル博士はレポートで以下のように述べています(要点の抜粋)。 「スイカは調べれば調べるほど、驚くほど多様な滋養物質を持ちます。 リコピン(リコペン)、βカロチン(ベータ・カロテン)がこれまで良く知られたスイカの 植物性滋養物質(phyto-nutrients)ですが、 近年になり、もつれた糸がほどけるように解明されてきたのが 遊離アミノ酸のシトルリン。 元来、シトルリンはスイカの属名であるCitrullusから名付けられていますから、 成分の存在は知られていましたが、詳しい機能は解明されていませんでした。 インポテンツやEDと呼ばれる性機能不全は心理面なども絡みますから、 単純ではありませんが、シトルリンにより、さらなる酸化窒素を補充することが、 血流増加を期待する人の助けとなるでしょう。 シトルリンはアンギーナ(アンギナ:angina:心臓への血流不足で起こる様々な症状)、 血圧、心臓障害の治療の助けともなります」 「西瓜(すいか)を摂食するとシトルリンはアルギニンに変わりますが、 このアルギニンは 心臓と循環器システムに不思議な働きを持ち、免疫機能を強化します。 その上シトルリン・アルギニンは肥満や2型糖尿病を病む人に役立ちます」 「アルギニンが窒素を合成し、血管を弛緩させますが、これは性衝動(libido)を引き起こし、 勃起不全の治療、予防に効果があります。(合成アルギニンを直接摂食するのでなく 体内合成が必要.シトルリンには協働物質が必要ですから合成シトルリン単体での摂取では 目的達成が困難) スイカは独立記念日よりバレンタインデーにふさわしいのです(バティル博士)」 「スイカの効果はそればかりではありません。体内合成されたアルギニンは 尿素回路で有害なアンモニアや毒素を取り除きます(バティル博士)」 窒素の合成は下記に解説があります。 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=66 「シトルリンここのつ(9)の何故? Q&A」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=114 4. テキサス工科大学が目論むスイカのシトルリン強化品種 スイカに含まれるシトルリンは食用されていない、外皮部分(rind:ラインド)に 多く含まれます。 ラインドは一般的に食べられていない部分ですので、パティル博士の研究室では 食用部分にシトルリンを強化した品種を生み出す研究をしています。 この研究の副産物として赤い部分がトマトのようにリコピンを豊富とする品種も ターゲットなりました。 水分の92%を除いた8%をリコペンにする工夫です。 リコピン(リコペン)は心臓、前立腺、肌の健康に役立つ抗酸化物質です。 すでにある種類の赤い西瓜にはトマト以上にリコピンが含まれる品種があるのも 確認されています。(リコペンは脂溶性ですので、スイカもトマトのように サラダオイルを使った料理をバティル博士は推奨しています) アジアのデパートではスイカや瓜類の売り場が充実しています(バンコク) 米国、タイ、ヴェトナム、中国南部、台湾などでは日本よりはるかに大量のスイカを食しています。 5. 西瓜(すいか)の功能 すいかには食用、薬用として4000年以上の歴史があり、種、皮、果汁が民間薬、 生薬としてもちいられてきました。 原産地は北アフリカとも中近東とも言われています。 種は中国などアジアの一部では現在でも食用、薬用となります。 日本でも農業全書(1697年:元禄10年)に功能などの記載があるといわれますが、 確認はできていません。 農業全書は日本で最も著名な農業指導書と言われ、福岡藩士宮崎安貞(みやざきやすさだ)、 貝原益軒、貝原楽軒が共著、編纂しています。 当時はスイカの薬用作用機序が解らなかったものの、謳われた疫学的功能は 現在判明しているものと大差ありません。 先人はシトルリン豊富な皮を食していたそうですから、その知恵に驚かされます。 古くに効能として謳われたスイカの利尿作用、腎臓の健康、膀胱、むくみ、血圧、 心臓の健康、動脈硬化、糖尿、高脂血など、 ほとんどはシトルリンが主となる作用ですが、当時はその物質の存在がわかりませんでした。 スイカのカリウム、リコピンの作用が云々されるようになったのも最近のことですが、 シトルリンの作用がはっきりと解明されたのも近年。 ウリ科の植物には同様な効果が認められるものが多いといわれています。 一般的な食用ではキュウリ、ニガウリ、メロン、カボチャ、トウガン、テッポウウリ。 地域によっては常食されませんがヒョウタン、ヘチマなどもウリ科です。 「ウリ科の強精強壮成分シトルリンで酷暑を凌ぐ」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=316 6. 米国と日本のすいか生産(2021年) 世界のスイカ生産量は統計が定かでない中国を除くと、347万トンのトルコがⅠ位。 日本の収穫量は非常に少なく約30万トン。米国は約150万トンで8位. 産地はフロリダ、カリフォルニア、テキサスの各州が御三家。 ジョージア、アリゾナが続きます。 米国には200から300種類(というより呼称)の西瓜(すいか)が栽培されており、 流通しているものだけでも50種類はあります。 種類(呼称)の多さは産地や栽培者のアイデンティティーの強調が主で、 流通業者が識別するための呼称です。 スイカはトウガラシ、トウモロコシと同様で学術的な種類はひとつ。 瓜(ウリ)科(Curcurbitaceae)のすいか(Citrullus lanatus)のみです。 大小、形状の相違、外皮や食用部分の色の相違、種の有無など、 外見の相違で区別され通称があります。 米国では楕円形が主のピクニック類が最も著名で、 クリムソン・スウィート・ジュビリー(Crimson Sweet Jubilee)、 オールスウィート(Allsweet)種がポピュラー。 日本では大型の楕円形を見かけることが少ないのですが、富山県下新川郡の入善町で 作られるものが著名。 首都圏で大型はほとんど売られていません。 小型の楕円形ならば珍しくありません。 千葉県から全国に拡がったといわれる皮が薄く、甘い改良種(マダーボール)が 多くなっています。 日本で生産量が多い生産地は、5月に収穫する熊本県鹿本郡植木町(約2万トン/年)。 6月からは茨城県山武郡、山形県尾花沢市などが植木町と同等か、 年度によってはそれを上回ります。 日本は2万トンを超える生産地は少なく、生産量はフロリダの約80万トン/年と較べれば いかに規模が小さいかがわかります。 狭い住居と冷蔵庫の関係で小玉に人気があるのも日本らしい特徴です。 日本は大型スイカ(上の写真)もラインドが少なくなりましたが 小型よりはるかに多いのがふつう。 7. 種無しスイカ(seedless watermelon) 日本では30年くらい前まで相当量が流通していました。 1950年ごろに品種改良された種無しスイカが出現し、種無しスイカには小麦などの 品種改良で著名な京都大学の木原均教授が関与したそうですが、定かではありません。 アメリカ人は種無しスイカを好みますが、日本では品質にムラがあり、栽培が難しい、 収穫に時間がかかるなどを理由に嫌われているそうです。 現在では改良方法が異なるために、米国産種無しスイカは安定した品質が 得られているようです。 初版:2008年7月 改訂版:2015年7月 改訂版:2023年7月 改訂版:2024年6月 「窒素合成を促すシトルリンとは:亜鉛酵母は不思議でパワーフルなミネラル」http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=68 (広告) 歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、 その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。 シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す 機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と 一線を引く点では同じです。 ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成とサイクリック・ジーエムピー(GMP)の産生 シトルリンとレスべの超お買い得セット. もちろん個別でもお買い求めいただけます. 強い抗酸化作用は白い美肌作りにも最適. https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=28 レスベはフランス産の天然赤ブドウを原料に日本で初めて作られた ブドウ・レスベラトロール・サプリメント. 最初のモデルの開発を始めてからすでに30年を超えました。 レスべのブドウ・レスベラトロールはイタドリ由来のものや、医薬品目的に 化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。 天然レスベは過剰摂取が不要ですから長期間摂取の安全性や慢性炎症を抑制する効能は ブドウを食するのと同じです ニューモデルは天然の赤ブドウが持つトランス型ブドウポリフェノールのスチルベノイドと プテロスチルベン、ケルセチン、CoQ10、 最新の長寿補酵素ナイアシン(NAM,NAD+, NMNなどの総称)を配合し、 天然ブドウ同様の卓越した抗酸化能力を保持しています. 世界でホットな話題となっている、最も先端的な健康長寿のコンビネーションです. 朝のすこやかな目覚めは病気知らずの健康のもと。「目覚めすっきりアサイーナ」 発売15周年記念のレスベが値下げ. 親戚といえるアサイーもリニューアルし実質的な大幅値下げ. 2ヶ月分が会員価格で1899円(税込). 大型のカプセルを使用し1カプセルで500㎎のアサイーとなりました. 「ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成と サイクリックジーエムピー(GMP)の産生」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=66 エネルギー源となるエーティーピー(ATP:アデノシン三リン酸)とは http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=147 「バルクワインの重金属汚染と無添加ワインのからくり」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=448 「ヒジキなどの食品ヒ素に肺がんリスク:国立がん研究センター」 ヒジキは必ずしも健康食品ではありません http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=123 https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=36 https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=1011 歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、 その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。 シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す 機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と 一線を引く点では同じです。 バイアグラ、マカや朝鮮ニンジンなど植物のアルカロイドを催淫剤として過剰摂取となる方が増え 前立腺がん、機能不全(ED)、腎不全などの原因を疑われています。 シトルリンはレスベと相乗させれば少量で十分ですから過剰摂取を控えましょう。 ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成とサイクリック・ジーエムピー(GMP)の産生 シトルリンとレスべの超お買い得セット. もちろん個別でもお買い求めいただけます. 「ブドウ・レスベラトロールは体細胞内でガン阻害物質に変化する」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=196 レスヴィーヌ・ルージュ:ギリシャ時代から愛用されてきたブドウ古樹の葉. 有機栽培された農薬フリーのブドウ葉 レスベの補完に最適.フランスでは漢方薬同様に薬局で売られています. 「煎じるブドウ・レスべラトロールで長寿と美容へ最短距離」 JAS認定有機食品.東京都特別推奨食品のケール100%. 安全な天然カルシウム豊富な特殊土壌で栽培. 各種天然ビタミン、ミネラル、アミノ酸が最も豊富な野菜のケール100%で作られた 天然マルチ栄養素・サプリメント.他野菜の混入なしに飲みやすい美味しさを持っています 賦形剤は一切使用していません。 http://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=53 「サメの肝油とスクアレン/スクワレン(Squalene)とは」 サメの肝油が含有する成分の強力な免疫力強化作用は、食品の中では最大とも言われており 1900年代より、その秘密を解明する研究が続けられた結果、免疫に不可欠な白血球の増加に働く アルコキシグリセロール(alkoxyglycerols)を発見しました。 30粒から40粒に増量となりました リッチスクワレンは汚染の進む太平洋産原料を避け、 希少なオセアニア近海産原料で安全性を確保しています. レスべのご案内はこちら |
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