健康と食品の解説
大規模健康被害が発生した紅麹事件 背景は不景気公開が必要な合成紅麹の添加化学物質と特殊培養方法
2024/04/11
1. 40年周期で発生するサプリメントや医薬品の大規模健康被害 *新人類が学ぶべき水俣病とカネミ油症事件の背景 2. サプリメントと医薬品とは根本が大きく異なります 3. 大規模健康被害が発生した紅麹事件の背景 a. コレステロール値低下薬剤(ロスバスタチン様薬品など)を合剤させた違法薬物 b.欠陥が多い新手法のバイオ技術による化学合成サプリメント c.添加物相互間の遅行性化学反応 4. 経験不足で安全性の検討が皆無だった紅麹の特殊培養方法 5. 事故が起きているのは合成紅麹 6. 紅麴事件の死者には持病、既往症があったとの言い訳 7. サプリメントと医薬品の大規模健康被害の背景 a. 昭和電工による合成必須アミノ酸トリプトファン事件 b. アストラゼネガ社系がCOVID-19ワクチンの大量生産に失敗 8. カリフォルニア大学(UCLA)津川友介博士の金言 1種類の成分を抽出して効果を得ようとするのは、製薬会社の発想 1. 40年周期で発生するサプリメントや医薬品の大規模健康被害 サプリメントや医薬品には40年周期で大規模健康被害が発生しています。 新規開発商品を市場に出す担当は新人類やバブル世代が多く、歴史を遡る(さかのぼる)知恵が 不足しているからでしょう。 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」「歴史は繰り返す」は大戦争が70年周期で 発生すると言われるように、その時代の歴史を経験していない、時代を担う世代の 不勉強によって引き起こされています。 紅麴事件が発覚する寸前の3月初めには、日本に不景気要素が顕著になってきたためにノギでは サプリメントや医薬品の大規模健康被害発生を予想し、下記警戒記事を掲載しています。 「バブル崩壊前後と極似する新規サプリメントの急増。乱立は不景気を象徴しているのか」 https://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=838、 ノギボタニカルは1990年代に起きたS電工によるサプリメント用のアミノ酸トリプトファンの 健康被害事件を紹介し、その後40年が近づいた日本に再発の危険性を訴えています。 *太平洋戦争直後に明るみになった政府補助金を巡る大疑獄事件で有名なS電工は アミノ酸トリプトファン事件以前の1960年代には新潟県で有機水銀による産業公害大事件を 引き起こしています。 同じころに九州の有明海沿岸水俣ではC株式会社による有機水銀による 被害者1万数千人の産業公害である水俣病が発生していたために新潟阿賀野川流域の公害は 第2水俣病とも呼ばれていました。 *新人類が学ぶべき水俣病とカネミ油症事件の背景 1960年代は産業公害が多発した年代。 北九州では旧鐘淵化学工業(鐘淵紡績:鐘紡:カネボウ:カネカ)が 被害者1万4000人と言われたカネミ油症事件に主役の一端として登場しています。 カネカは東北のこめ油メーカー三和油脂とともに、北九州のカネミ倉庫社が生産する ライスオイル(米ぬか油)製造工程に使用する機器(熱媒体に毒性の強い 薬品ポリ塩化ビフェニル:PCBを使用する)を供給しています。 化学工業の発展により、大量生産を目指す食用サラダ油製造に合成化学物質が加わり、 つられて油脂食品工業の様々な企業が過酸化脂質、トランス脂肪酸、不正混合油、廃棄米使用など 産業公害といえる健康被害を与えるようになりました。 油脂工業企業の腐敗に関しての詳細はサプリメントや医薬品の事故と切り離して 別途記事を掲載いたしますが、加害者、監督省庁などの対応は、 その後のサプリメントや医薬品の事故背景と極似しています。 生産量アップ、コストダウンのために不慣れな化学物質を、安全性の確保なしに使用する背景には 本業の不振による新規事業の模索があります。 紅麹事件など加工食品企業が消費者(利用者)の健康を無視して突き進む経済性優先行為。 被災者が続出しても、「因果関係が立証されていない」との口実で生産、販売を続け、 被害を拡大させます。 生産者優遇の産業振興姿勢は60年代の日本経済に拡がっており、公害の後遺症で 今でも数万人の被害者が、死者の遺族を含めて苦しんでいます。 治療や補償、賠償に政府が資金を投入するシステムが確立はしましたが、被災者認定などは 実態と大きく離れて、超狭き門。 被災者認定を厳しくする逃げ腰姿勢は半世紀後の紅麹事件にも引き継がれているようです。 2. サプリメントと医薬品とは根本が大きく異なります サプリメントは長期摂食の安全性を最も配慮すべき免疫力強化補助食品、 英字訳どおり食生活の補助食品(Dietary Supplement)です。 したがって食用の天然素材をベースに作られることが大前提でスタートしています (一部にオーバーラップする部分もあります) 食用の天然素材をベースにすることの意義は、食用としての永年の実績が 長期間摂食の安全性を立証しているからです。 したがって、長期間摂食するサプリメントで最も重要なのは食事並の摂食量に限ることです。 一方、副作用覚悟で短期間、スピーディに病気を治療するのが医薬品であり、 発見した有用成分を化学合成して均一な製品を作っています。 最新の医薬品のトレンドは人工的にヒトの持つ免疫力(免疫細胞)を強化させ、治療する手法を 主流として開発しており、現段階では、サプリメントとの唯一の共通点が、 ヒトの免疫力を強化させる手段であることでしょう. 「新薬開発の主流は「医食同源」への回帰」 https://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=835 食生活の安全な補助食品(Dietary Supplement)であるサプリメントに対し、 医薬品は、異次元の、似て非なる世界の産物ですが、TVや新聞など、マスメディアの 紅麴事件解説者は混同していることが多いようです。 解説者らの個別サプリメントの解説では、 天然素材と化学合成素材の根本的な機能の相違も理解していないようです。 医薬品を模倣して化学合成素材で作り上げた紅麴事件のサプリメントと 補助食品の本道である天然食用素材サプリメント製造企業の製品を 混同しては、多くの利用者(消費者)は惑わされるだけでしょう。。 「安全性と成分量確認が必須なサプリメントと医薬品 整腸剤新薬キノホルム薬害の教訓」 https://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=633 3. 大規模健康被害が発生した紅麹事件の背景 紅麹事件は原因不明と称されて、生産者からの情報が途絶えています。 いずれにせよ短期間で腎臓障害が顕在化し、死者が何人も出るのは前代未聞。 「毒を盛られた」と表現できるほどのサプリメント事件は知る限り過去にありません。 意図的な未公開事実があるのでしょう。 原因はカビ毒「プベルル酸」ではないかとの情報が生産者より洩れてきますが、 敗血症や壊疽とは異なり、急性腎不全による死者や、透析が必要な重篤化患者が 発生しているならば、カビ毒が主因とは考えにくいでしょう。 カビ毒にはアフラトキシンなど猛毒もありますが、繁殖環境が異なります。 紅麹事件で考えられるのは(推測でしかありませんが)3つの要因. a. コレステロール値低下薬剤(ロスバスタチン様薬品など)を合剤させた違法薬物 医薬品を合剤させて実効性の高いサプリメントを作る実例は 中国やアジアで生産されているバイアグラ同様成分を添加する強精強壮剤や 肥満防止、高脂血防止の医薬品を合剤したダイエット・サプリメントなど 実例は沢山ありますが、今回の事件では考え難いと思われます b.欠陥が多い新手法バイオ技術による化学合成サプリメント 歴史的な医薬品やサプリメントの大規模健康被害は新バイオ技術による 量産を目論んだときに発生した実例がいくつかあります。 紅麴事件の事故原因は下記の昭和電工やアストロゼネカ社と同様な 大量生産のために、何らかの化学物質を用いた特殊培養方法が推測できます.。 c.添加物相互間の遅行性化学反応 清涼飲料の酸化防止に使用する化学合成ビタミンC(アスコルビン酸)と 雑菌抑制に使用する安息香酸塩がボトル中で化学反応を起こし、猛毒のベンゼンを生成 危険水準を超えることがあります 同様の化学反応が紅麴事件に起きた可能性も否定できません。 4. 経験不足で安全性の検討が皆無だった紅麹の特殊培養方法 紅麹事件が問題なのは化学物質の安全性の検討が皆無だったと言われていることです。 小林製薬は記者会見で紅麹を含む麹菌のバイオ製造に関し、平成28年に グンゼ社から事業譲渡を受けるまで「やったことはない(経験がない)」と 発言しています。 養蚕による絹糸製造からスタートしたグンゼ社に関するバイオ製造技術についての 評価は「グンゼ社では長い間に合成紅麴の安全性が確立されており、手順書に落として(?) 引き継ぐことで(その技術を)継承できるだろうと考えていた」と 自社には製造技術が全くないことを明らかにしています。 5. 事故が起きているのは合成紅麹 穀類に付着するカビの一種である天然紅麹はシトリニンなどの毒性も 指摘されていますが「豆腐よう」「紹興酒」など伝統的な食品に使われてきており、 沖縄で古くから親しまれています。 *(最近は塩辛など水産加工品に小林製薬の合成麹を 使用するメーカーがあるようです。 天然紅麹とは異なり小林製薬が独自(?)の発酵法により 菌の大量培養に成功したと言われる紅麹は、いわば合成紅麹。 カビ毒「シトリニン」をつくらない画期的製法(グンゼ社か?)と 囃され(はやされ)サプリメントや食品の原材料、添加物として数万の 食品加工メーカーが使用していたと言われますが、サプリメントの場合は 範囲を逸脱しています。 協同開発者として小林製薬と紅麹ゲノムの解析を行った 奈良先端科学技術大学院大学の金谷重彦教授(生物情報学)は、 「小林製薬の紅麹には毒性のあるシトリニンを作る遺伝子が存在しないと賞賛。 添加物質の検証なしに評価しているのでしょうか? 6. 紅麴事件の死者には持病、既往症があったとの言い訳 サプリメントという言葉の意味は、言葉通り英語の補助(食品)ですから。 究極は食生活同様の安全性。 疾病予防ばかりでなく、生活習慣病など慢性疾患や既往症がある多数の方が 「当たり前」のこととして愛用しています。 特殊例外を除けば、一般的に既往症がある方は食生活に気配りされており、 サプリメントを安全、安心な有用食材として足りない部分を補っていますが、 重度の腎臓、肝臓疾患があれば食材やサプリメントには忌避(きひ)すべきケースが あることは心得ているでしょう。 (関係者より、死亡者には腎臓、肝臓疾患がすでにあったとの言い訳がありました) またジェルカプセル、ハードカプセルは単なる容器であって、医薬品専用ではありません。 サプリメントもポリフェノールや魚油、ごま油など酸素を遮断したい素材には使用しますから カプセルの有無で医薬品とサプリメントの区別は出来ません。 7. サプリメントと医薬品の大規模健康被害の背景 a. 昭和電工による合成必須アミノ酸トリプトファン事件 度々ご報告していますが、近年の大事件の実例には1990年代に起きた昭和電工による サプリメント用のアミノ酸トリプトファンの健康被害事件があります。 「合成アミノ酸トリプトファンによる好酸球増多筋痛症候群(EMS)事件」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=538 b.アストラゼネガ社系がCOVID-19ワクチンの大量生産に失敗 アストラゼネガ社が開発していたCOVID-19ワクチン(コードネームAZD1222)は、 「ウィルス・ベクター・ワクチン:(Recombinant virus vector vaccine)」と 呼ばれる技術によるものです。 世界的に蔓延するCOVID-19ワクチンを寡占するならば、40億人分に近い 二桁億人分を製造する必要があります。 従来の製法の限界を悟ったアストラゼネガ社は新技術採用に踏み切りましたが、 「経験のない新技術採用がいかに難しいことか」、を思い知らされてしまい 同様に、未経験の新技術であったファイザー社グループのmRNA法に敗れてしまいました。 アストラゼネガ社が採用した技術は、インフルエンザ・ワクチンの開発時に アデノウイルスに感染させたチンパンジーから感染ウィルス(ChAdOx1)を単離し、 弱毒化させてベクター(運び屋:キャリアーとも)に仕立て上げた技術です。 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイク(S)蛋白質遺伝子を 体内に運ぶウイルス・ベクターとしてこの技術を用いていましたが、運んだウィルスが 体内で増殖して暴走するケースが多いために、20年秋になっても未完成のままでした。 結局は欧米や日本など早期予約注文者との納期を守れず、ファイザー社系の独走を許してしまいました。 「COVID-19ワクチン製造に先行したファイザー社とアストラゼネガ社の明暗」 https://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=724 8. カリフォルニア大学(UCLA)津川友介博士の金言 「1種類の成分を抽出して効果を得ようとするのは、製薬会社の発想」 ハーバード大学で博士号を得てカリフォルニア大学(UCLA)に在籍する 新進気鋭の学者「津川友介博士」 ①製薬会社などが解説する「健康に良い成分」という言葉は (大きな)間違いであり、1種類の成分を抽出して効果を得ようとするのは、 化学合成や副作用を当たり前と考える製薬会社の発想であり、 栄養学分野では過去の考え方。 ②一つの食材は多くの成分で成り立っており、1種類の成分で 健康が得られるわけではない。 ③幾つもの食材を複合的に摂取することで、効果あるコラボレーションが得られる。 自然な食材の各成分は補完し合って安全性が高くなっています ④健康情報は偏った、生産者寄りの情報では無く、「メタアナリシス」された情報から 得ることがもっとも重要。 (広告) https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=28 レスベはフランス産の天然赤ブドウを原料に日本で初めて作られた ブドウ・レスベラトロール・サプリメント. 最初のモデルの開発を始めてからすでに20年を超えました。 レスべのブドウ・レスベラトロールはイタドリ由来のものや、医薬品目的に 化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。 天然レスベは過剰摂取が不要ですから長期間摂取の安全性や慢性炎症を抑制する効能は ブドウを食するのと同じです ニューモデルは天然の赤ブドウが持つトランス型ブドウポリフェノールのスチルベノイドと プテロスチルベン、ケルセチン、CoQ10、ナイアシンを配合し、 天然ブドウ同様の卓越した抗酸化能力を保持しています. 世界でホットな話題となっている、最も先端的な健康長寿のコンビネーションです. 朝のすこやかな目覚めは病気知らずの健康のもと。「目覚めすっきりアサイーナ」 発売15周年記念のレスベが値下げ. 親戚といえるアサイーもリニューアルし実質的な大幅値下げ. 2ヶ月分が会員価格で1899円(税込). 大型のカプセルを使用し1カプセルで500㎎のアサイーとなりました. 「ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成と サイクリックジーエムピー(GMP)の産生」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=66 エネルギー源となるエーティーピー(ATP:アデノシン三リン酸)とは http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=147 「バルクワインの重金属汚染と無添加ワインのからくり」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=448 「ヒジキなどの食品ヒ素に肺がんリスク:国立がん研究センター」 ヒジキは必ずしも健康食品ではありません http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=123 https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=36 https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=1011 歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、 その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。 シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す 機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と 一線を引く点では同じです。 バイアグラ、マカや朝鮮ニンジンなど植物のアルカロイドを催淫剤として過剰摂取となる方が増え 前立腺がん、機能不全(ED)、腎不全などの原因を疑われています。 シトルリンはレスベと相乗させれば少量で十分ですから過剰摂取を控えましょう。 ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成とサイクリック・ジーエムピー(GMP)の産生 シトルリンとレスべの超お買い得セット. もちろん個別でもお買い求めいただけます. 「ブドウ・レスベラトロールは体細胞内でガン阻害物質に変化する」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=196 レスヴィーヌ・ルージュ:ギリシャ時代から愛用されてきたブドウ古樹の葉. 有機栽培された農薬フリーのブドウ葉 レスベの補完に最適.フランスでは漢方薬同様に薬局で売られています. 「煎じるブドウ・レスべラトロールで長寿と美容へ最短距離」 JAS認定有機食品.東京都特別推奨食品のケール100%. 安全な天然カルシウム豊富な特殊土壌で栽培. 各種天然ビタミン、ミネラル、アミノ酸が最も豊富な野菜のケール100%で作られた 天然マルチ栄養素・サプリメント.他野菜の混入なしに飲みやすい美味しさを持っています 賦形剤は一切使用していません。 http://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=53 「サメの肝油とスクアレン/スクワレン(Squalene)とは」 サメの肝油が含有する成分の強力な免疫力強化作用は、食品の中では最大とも言われており 1900年代より、その秘密を解明する研究が続けられた結果、免疫に不可欠な白血球の増加に働く アルコキシグリセロール(alkoxyglycerols)を発見しました。 30粒から40粒に増量となりました リッチスクワレンは汚染の進む太平洋産原料を避け、 希少なオセアニア近海産原料で安全性を確保しています. |
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