健康と食品の解説
長寿社会の勝ち組となるには(その36):腸内細菌叢の共生崩壊をグルテンフリーで制御
2019/08/24
「お腹を壊す」との表現も細菌の内外毒素やウィルスによる食中毒、 神経系の下痢など原因は様々ですが、最も多いのが日常的な食物やサプリメント、 医薬品による腸内微生物共生の破壊。 問題点は胃腸のトラブルをビジネスチャンスと捉え、様々な利益誘導の情報が メディアに溢れ、藁をもつかむ状態の人々を惑わすこと。 腸内微生物の共生破壊は微生物が産生する毒素により「お腹を壊す」だけで は終わらずに腎臓、肝臓、心血管、脳神経まで破壊する致死的な結末の 原因ともなります。 対策はメディア情報の良し悪しを自己責任で判断する知識を得ることです。 「メタアナリシスされた健康情報こそ勝ち組長寿への道 偽健康情報を発信するステマとは」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=454 1. プロスポーツ選手が実践するグルテンフリー 2. グルテン(gluten)が引き起こす腸内微生物毒素の産生 3. 激しい運動に誘発される腸の異常(EIAn)は小麦が主原因 4. 小麦は世界の主食材としてトウモロコシに次ぐ生産量 5. グルテンフリー実践者の目的は腸内毒素産生の制御 6. (参照)低フォドマップ(Fodomap)食とは 7. (参照)限定乳酸菌を培養したヨーグルト菌 1. プロスポーツ選手が実践するグルテンフリー プロ野球ジャイアンツのエース菅野投手が1か月半を超える体調不良の克服に 「ジョコ療法」を採り入れて回復し、久々の勝ち星を得たことが報道されています。 「ジョコ療法」とはプロテニス世界ナンバーワンのジョコビッチ選手が 採り入れている「グルテンフリー健康法」のこと。 最近では健康オタクのダルビッシュ有投手(在米)も薦めていると言われる 「グルテンフリー:gluten-free」とは。 2. グルテン(gluten)が引き起こす腸内微生物毒素の産生 小麦類などのタンパク質の主要部分を占める糖蛋白質の グルテン(gluten)はパンやパスタを形作るばかりでなく、主食となる 重要素材ですが、近年は拒絶反応(アレルギー)や腸内細菌叢(フローラ)の アンバランス(共生破壊:disturbance of symbiotic relationship)を 引き起こす人が少なくありません。 100兆とも言われる腸内微生物叢(フローラ)の共生バランス喪失は 腸内微生物による毒素産生の原因となり、症状は様々ですが、大多数は下痢、便秘、 またはその交互発症などの腸の不具合を引き起こし、体組織全般に拡がります。 「腸内微生物叢(フローラ)バランスの崩壊 炎症性腸疾患(IBD)が癌の発現、進化を促進する」 https://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=644 3. 激しい運動に誘発される腸の異常(EIAn)は小麦が主原因 マラソン選手の7割以上が経験しているといわれる食事後の運動による 下痢など腸の異常。 誘因となる食物は小麦関連製品が多いのが特徴的といわれます。 専門家によれば、これは*EIAnと呼ばれる腸内細菌異常によるアレルギーの アナフィラキシー症状。 *EIAn:Exercise-Induced Anaphylaxis この症状は、運動の数時間前に食事をすることで起きやすくなり、 食物依存性運動誘発アナフィラキシー (FDEIAn:Food-Dependent Exercise-Induced Anaphylaxis)とも呼んでいます。 *この分野の研究を続けている有力な臨床医師に江田証博士がおられます。 出版物がいろいろありますので検索して見てください。 4. 小麦は世界の主食材としてトウモロコシに次ぐ生産量 小麦は飼料を除けば食材のトップに位置しますが、近年になり様々な健康障害の 原因物質ともなることが明らかになりつつあり、 研究者、消費者団体と原料生産者、加工食品企業の議論が続いています。 詳細なメカニズムが解明された段階ではありませんが 最近15年くらいで結論を待たずに「グルテンフリー」を実践する人々が急増。 世界的に大きな潮流となりつつあります。 5. グルテンフリー実践者の目的は腸内毒素産生の制御 グルテンを原因物質とすることで良く知られているのが*セリアック病、小麦アレルギー、 幼児、子供の*注意欠陥・多動障害 (ADHD)などですが 世界の最も大きな関心は「消化器の不調」である機能性消化管障害(FGID)。 中でも恐れられているのが腸内微生物叢(gut microbiota)の共生バランスが 崩れた腸内で、無数の微生物がタンパク質を発酵させてPクレゾール(PCS) 、 インドキシル硫酸(IS)などの毒素を産出すること。 カリフォルニア大学医学部の研究では腸内微生物が産出する代表的な毒素の PCS、ISが透析中の慢性腎臓病患者の心血管疾患を悪化させるという 研究報告があります。 またヴェジタリアンと雑食者(omnivores)の各々の尿中毒素(PCS, IS)を調査した ケースウェスターン大学(米国オハイオ州)の研究では、毒素が少ないのは 圧倒的に(58%から62%)ヴェジタリアンでした。 *注意欠陥・多動障害(Attention-deficit/hyperactivity disorder:ADHD) *セリアック病(celiac disease:シリアルの病の意) セリアック病はコーカシアンなど白人に多い、遺伝による原因が知られています 特徴的なのはビタミンなど栄養分を吸収する小腸壁の繊毛(villi)が極端に 失われています。 セリアック病は歴史的には小麦や穀物のグルテンに反応し腸に影響を与える 自己免疫疾患のことですが、グルテンの反応とは異なる鉄欠乏症、骨粗しょう症など、 いくつかの症状を発症する人もいるそうで、詳細はいまだに解明されていません。 *Pクレゾール(p-cresol:PCS)とインドキシル硫酸(indoxyl sulfate:IS) PCS ISの産生による発症は総称して腸内毒素症(Microbial Dysbiosis:ディスビオーシス)と 呼ばれる症状ですが、毒素症は他の臓器や神経系統、骨、免疫などに 悪影響を及ぼし、大腸癌(colorectal cancer)の原因ともなることも 明らかになっています。 *機能性消化管障害(functional gastrointestinal disorders:FGID) 以前は細かく分類されることが多かった胃腸障害は多様な言葉で 表現されてきましたが、混乱を防ぐために1988年にローマで開催された 世界消化器病学会で新たな基準が提唱されました。 「消化管由来と考えられる症状がありながらその原因となる客観的所見を 同定できない症状」はシンプルに機能性消化管障害(FGID)と定義し、 *機能性胃腸症(機能性ディスペプシア:FD)と*過敏性腸症候群(IBS)の 診断基準が示されました。 *機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)(Functional dyspepsia:FD) (NUD :non-ulcer dyspepsiaとも称されます) *過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome:IBS) 6. (参照)低フォドマップ(Fodomap)食も選択肢 アンチエージングや美容記事にフォドマップ(Fodomap)という言葉が 溢れるようになりました。 フォドマップ食情報は「低炭水化物ダイエット」と同様に営利事業者により 都合の良い情報に仕立てられることが多いのが難点。 可否が分からず混乱されている方も多いでしょう。 お腹の調子が思わしく無い方はグルテン情報同様に、気楽に、のめりこむことなく 低フォドマップ食の知識を得て、活用したら良いと思います。 Fodomapとは腸内でガスを産生するFermentable Oligo(発酵オリゴ糖)、 Di-, Mono-saccharides(発酵二糖、単糖類)、*Polyols(ポリオール:糖アルコール)の 頭文字で綴られた造語です。 (FODMAP is an acronym, derived from "Fermentable Oligo-, Di-, Mono-saccharides And Polyols) * Polyols:食品の世界でのポリオールは砂糖の代用に蔗糖(しょとう)、ブドウ糖など 天然の糖分に水素添加して合成する多糖アルコールを指します。 低カロリー糖として使用されているキシリトール、エリスリトールなどが 著名ですが、アステルパームのような合成甘味料とは異なります。 フォドマップを高単位で含有する果物、野菜、飲料を避けて ブドウ、バナナ、レモン、イチゴ、ニンジン、トマト、緑茶、コーヒーなど を選択する(一例です)のが低フォドマップ食。 グルテン豊富な麦類加工食品(うどん、そば、イタリアンパスタ類)は 高フォドマップ食です。 7. (参照)限定乳酸菌を培養したヨーグルト菌 ヨーグルトは日本民族に必ずしも有用ではないという有力な研究もあり、 腸の健康がすぐれない方は過剰摂取を控えてみてください。 「ヨーグルトが悪化させる?小腸細菌異常増殖(サイボ:SIBO)」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=611 特に問題となるのは幾つかの培養生菌(isolated live bacteria)だけで 製造されたヨーグルト。 プロバイオティクスには安全性が保障されていません。 WHO(世界保健機構)も無制限で過剰摂食されているプロバイオティクス生菌サプリメントや 乳酸菌系飲料に警告(Probiotic Safety—No Guarantees)を発しています。 *プロバイオティクス(probiotics:有用培養バクテリア菌) (広告) https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=28 レスベはフランス産の天然赤ブドウを原料に日本で初めて作られた ブドウ・レスベラトロール・サプリメント. 最初のモデルの開発を始めてからすでに20年を超えました。 レスべのブドウ・レスベラトロールはイタドリ由来のものや、医薬品目的に 化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。 天然レスベは過剰摂取が不要ですから長期間摂取の安全性や慢性炎症を抑制する効能は ブドウを食するのと同じです ニューモデルは天然の赤ブドウが持つトランス型ブドウポリフェノールのスチルベノイドと プテロスチルベン、ケルセチン、CoQ10、ナイアシンを配合し、 天然ブドウ同様の卓越した抗酸化能力を保持しています. 世界でホットな話題となっている、最も先端的な健康長寿のコンビネーションです. 朝のすこやかな目覚めは病気知らずの健康のもと。「目覚めすっきりアサイーナ」 発売15周年記念のレスベが値下げ. 親戚といえるアサイーもリニューアルし実質的な大幅値下げ. 2ヶ月分が会員価格で1899円(税込). 大型のカプセルを使用し1カプセルで500㎎のアサイーとなりました. 「ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成と サイクリックジーエムピー(GMP)の産生」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=66 エネルギー源となるエーティーピー(ATP:アデノシン三リン酸)とは http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=147 「バルクワインの重金属汚染と無添加ワインのからくり」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=448 「ヒジキなどの食品ヒ素に肺がんリスク:国立がん研究センター」 ヒジキは必ずしも健康食品ではありません http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=123 https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=36 https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=1011 歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、 その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。 シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す 機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と 一線を引く点では同じです。 バイアグラ、マカや朝鮮ニンジンなど植物のアルカロイドを催淫剤として過剰摂取となる方が増え 前立腺がん、機能不全(ED)、腎不全などの原因を疑われています。 シトルリンはレスベと相乗させれば少量で十分ですから過剰摂取を控えましょう。 ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成とサイクリック・ジーエムピー(GMP)の産生 シトルリンとレスべの超お買い得セット. もちろん個別でもお買い求めいただけます. 「ブドウ・レスベラトロールは体細胞内でガン阻害物質に変化する」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=196 レスヴィーヌ・ルージュ:ギリシャ時代から愛用されてきたブドウ古樹の葉. 有機栽培された農薬フリーのブドウ葉 レスベの補完に最適.フランスでは漢方薬同様に薬局で売られています. 「煎じるブドウ・レスべラトロールで長寿と美容へ最短距離」 JAS認定有機食品.東京都特別推奨食品のケール100%. 安全な天然カルシウム豊富な特殊土壌で栽培. 各種天然ビタミン、ミネラル、アミノ酸が最も豊富な野菜のケール100%で作られた 天然マルチ栄養素・サプリメント.他野菜の混入なしに飲みやすい美味しさを持っています 賦形剤は一切使用していません。 http://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=53 「サメの肝油とスクアレン/スクワレン(Squalene)とは」 サメの肝油が含有する成分の強力な免疫力強化作用は、食品の中では最大とも言われており 1900年代より、その秘密を解明する研究が続けられた結果、免疫に不可欠な白血球の増加に働く アルコキシグリセロール(alkoxyglycerols)を発見しました。 30粒から40粒に増量となりました リッチスクワレンは汚染の進む太平洋産原料を避け、 希少なオセアニア近海産原料で安全性を確保しています. 古い広告 https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=28 天然のブドウが持つファイトアレキシン(:phytoalexin)を最大限生かした ブドウ・ポリフェノール・サプリメント レスべはブドウ・レスベラトロールですがイタドリ由来のものや、医薬品目的に 化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。 過剰摂取が不要ですから安全性や効能はブドウを食するのと同じです 天然のブドウが持つブドウポリフェノール・レスベ:タマネギのケルセチン、 CoQ10を配合し、天然ブドウ同様の日常的分量で大きな効果が期待でき、 長期使用の安全性が確保されています. 強い抗酸化作用は白い美肌作りにも最適. 「乳がん発現の危険因子を阻害するブドウ・レスベラトロール」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=189 「ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成と サイクリックジーエムピー(GMP)の産生」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=66 「ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成と サイクリックジーエムピー(GMP)の産生」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=66 エネルギー源となるエーティーピー(ATP:アデノシン三リン酸)とは http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=147 「バルクワインの重金属汚染と無添加ワインのからくり」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=448 https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=36 https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=1011 |
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