感染症の海外ニュースと解説
フランスを悩ます蚊が媒介するチクングニア熱:仏領レユニオン島のパンデミック
2022/09/24
![]() 1.フランスが恐れるチクングニア・ウィルスの強毒性変異 2.レユニオン島のパンデミック(大流行) 3.チクングニア・ウィルス(Chikungunya)とは 4.レユニオン島(La Réunion) ![]() 1.フランスが恐れるチクングニア・ウィルスの強毒性変異 2006年に鳥インフルエンザが広がり始めた頃、フランスはもう一つの感染症に 悩まされていました。 それはアフリカ南部のフランス領レユニオン島(La Réunion)に蔓延していた チクングニア熱。 蚊が媒介するトガウィルス科です。 知名度の高い蚊が媒介するフィラビウィルス科はデング熱、ウェストナイルウィルス、 日本脳炎を紹介してきましたが、もう一つのトガウィルス科もフィラビウィルス科に 分類する学者がいるほど類似性、共通点を持ちます。 チクングニア熱はフランスからは遠隔地アフリカ南部の風土病。 致死率が低かったために、話題になることが多くはありませんでした。 2006年のブレイクでは致死率が高くなり死亡者が増え始めたのと、 パリなどフランス本土に帰国した国民の一部が感染していることがわかり、 強毒性変異かと騒ぎが広がりました。 世論にせかされたドミニク・ド・ ヴィルパン首相(Mr Dominique de Villepin)は 現地を視察。 レユニオン島の破滅的なパンデミック(大流行)を救済するために 救援軍隊を派遣。 総額110億円(打撃を受けている経済の援助を含む)を超える対策費を 支出することを決定しました。 2.レユニオン島のパンデミック(大流行) 2005年春ごろより、インド洋の旧仏領マダガスカル共和国(Madagascar)や 英連邦モーリシャス共和国(Mauritius)、セイシェル共和国(Seychelles)などで 流行(アウトブレーク)が始まりましたが、この流行の出発点は マダガスカル近隣のコモロ連合国(Union of Comoros)という説があります。 同じくインド洋の仏領マヨット(Mayotte)でも924人の感染例が報告されています。 レユニオン島では2005年の春ごろより感染者が増え始めましたが、 2006年2月末現在、人口の5分の1にあたる15万人以上が感染、 死亡者は直接、間接を含めて77名。 この時は死亡率の低い感染症でしたが、レユニオン島のパンデミックは 感染者の多さと、伝染スピードの速さで異常事態でした。 3.チクングニア・ウィルス(Chikungunya)とは チクングニアとはスワヒリ語(Swahili)で曲り上がる(bends up)という意味。 ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)などにより媒介される トガウィルス科(Togaviridae)のアルファウイルス(Alphavirus)を病原とします。 風疹ウイルス(rubella virus)がこのアルファウイルス属になります。 ![]() トガウィルス科は1本鎖のRNAウィルスですが、同類にはデング熱、日本脳炎、 ウェストナイルウィルス、黄熱病などの病原であるフラビウィルス(flavivirus:フラビウィルス科)があります。 フラビウィルスをアルファウィルスと血清学的に交差反応するウィルスとして、 トガウィルス科に分類する研究者も居ますから、 非常に類似しているウィルスといえます。 これまでは欧米では一般的なウィルスといえなかったために、研究は進んでいません。 2005年頃までの遺伝子型は感染しても軽症で済む人が多かったそうです。 チクングニヤ・ウィルスは潜伏期間3-5日、発症すると激しい 発疹、衰弱するほどの強度な関節の痛み、脱水症状を呈します。 ワクチンは開発されていません。 2020年の新型コロナウィルス流行後の日本ではヒトスジシマカの分布域が温暖化により拡大しており、 チクングニア熱の流行リスクが高まっています ニューヨーク発の報道によれば2025年8月現在中国ではチクングニア熱が拡大しており、少なくとも13都市で7000人以上の感染者が確認され 英国BBC報道によれば広東省で急速に拡大しており、ここ1週間で確認された感染者数は約3000人。 4.レユニオン島(La Réunion) 仏領レユニオン島は旧仏領マダガスカル島の東海岸側インド洋に位置する人口72万人の 小さな島(海岸線延長は約270km)。モーリシャス島の近隣。 首都はサン・デニ(St. Denis)。中心部に3000m級の火山があり、 マリーンスポーツ、ハイキング、登山、自然科学の探求など観光地として 著名ですが、産業はコーヒー、サトウキビなど農産物を除くと特にありません。 15世紀頃より航海上の要所としてフランスが確保しています。 初版:2006年3月5日 改訂版:2014年9月 改訂版:2022年9月 (広告) ![]() https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=28 レスベはフランス産の天然赤ブドウを原料に日本で初めて作られた ブドウ・レスベラトロール・サプリメント. 最初のモデルの開発を始めてからすでに20年を超えました。 レスべのブドウ・レスベラトロールはイタドリ由来のものや、医薬品目的に 化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。 天然レスベは過剰摂取が不要ですから長期間摂取の安全性や慢性炎症を抑制する効能は ブドウを食するのと同じです ニューモデルは天然の赤ブドウが持つトランス型ブドウポリフェノールのスチルベノイドと プテロスチルベン、ケルセチン、CoQ10、 最新の長寿補酵素ナイアシン(NAM,NAD+, NMNなどの総称)を配合し、 天然ブドウ同様の卓越した抗酸化能力を保持しています. 世界でホットな話題となっている、最も先端的な健康長寿のコンビネーションです. ![]() 朝のすこやかな目覚めは病気知らずの健康のもと。「目覚めすっきりアサイーナ」 発売15周年記念のレスベが値下げ. 親戚といえるアサイーもリニューアルし実質的な大幅値下げ. 2ヶ月分が会員価格で1899円(税込). 大型のカプセルを使用し1カプセルで500㎎のアサイーとなりました. 「ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成と サイクリックジーエムピー(GMP)の産生」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=66 エネルギー源となるエーティーピー(ATP:アデノシン三リン酸)とは http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=147 「バルクワインの重金属汚染と無添加ワインのからくり」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=448 「ヒジキなどの食品ヒ素に肺がんリスク:国立がん研究センター」 ヒジキは必ずしも健康食品ではありません http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=123 ![]() https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=36 ![]() https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=1011 歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、 その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。 シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す 機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と 一線を引く点では同じです。 バイアグラ、マカや朝鮮ニンジンなど植物のアルカロイドを催淫剤として過剰摂取となる方が増え 前立腺がん、機能不全(ED)、腎不全などの原因を疑われています。 シトルリンはレスベと相乗させれば少量で十分ですから過剰摂取を控えましょう。 ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成とサイクリック・ジーエムピー(GMP)の産生 ![]() シトルリンとレスべの超お買い得セット. もちろん個別でもお買い求めいただけます. 「ブドウ・レスベラトロールは体細胞内でガン阻害物質に変化する」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=196 ![]() レスヴィーヌ・ルージュ:ギリシャ時代から愛用されてきたブドウ古樹の葉. 有機栽培された農薬フリーのブドウ葉 レスベの補完に最適.フランスでは漢方薬同様に薬局で売られています. 「煎じるブドウ・レスべラトロールで長寿と美容へ最短距離」 ![]() JAS認定有機食品.東京都特別推奨食品のケール100%. 安全な天然カルシウム豊富な特殊土壌で栽培. 各種天然ビタミン、ミネラル、アミノ酸が最も豊富な野菜のケール100%で作られた 天然マルチ栄養素・サプリメント.他野菜の混入なしに飲みやすい美味しさを持っています 賦形剤は一切使用していません。 http://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=53 ![]() 「サメの肝油とスクアレン/スクワレン(Squalene)とは」 サメの肝油が含有する成分の強力な免疫力強化作用は、食品の中では最大とも言われており 1900年代より、その秘密を解明する研究が続けられた結果、免疫に不可欠な白血球の増加に働く アルコキシグリセロール(alkoxyglycerols)を発見しました。 30粒から40粒に増量となりました リッチスクワレンは汚染の進む太平洋産原料を避け、 希少なオセアニア近海産原料で安全性を確保しています. |
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