危険ハーブ、覚醒剤、麻薬
MDMA(エクスタシー)の重篤な健康被害:米国を蝕む覚醒剤MDMAの恐怖
2013/07/12
![]()
1.急増する世界のMDMA汚染 2004年ごろから、日本では覚醒剤のMDMA(メチレンジオキシメタンフェタミン)の輸入密売が急増。 2004年は前年度比200%を超える約41万錠が押収されましたが、2005年の2月11日に埼玉県で 摘発されたケースは史上最大の規模で約29万錠、末端価格で11億円強ともいわれています。 日本の2013年押収量は約850キロ、2012年に較べ倍増。1グラム7万円といわれますから 換算してみてください。 12年の中国16,000キロ、タイ10,000キロには及びませんが日本でも着実に覚醒剤汚染が進んでいます。 (錠剤の重量換算は不明) 覚醒剤のMDMA汚染は若年層を中心に世界中で急増しており、健康への新たな脅威となりました。 特に米国社会の汚染は深刻。 国際警察(Interpol)のMDMA押収データは新しいものが入手できませんが、 1999年の世界レベルの押収量は2200万錠といわれており、これは前年の約4倍増となります。 このうち米国での押収量が半分以上を占めます。 1999年のヨーロッパ全体の押収量は141万錠で、これも前年(1998年)の約3倍増。 欧米ともに2000年以降も増加傾向は収まっていません。 MDMAは「麻薬への移行」、「経済的理由で重大犯罪を実行する」、などが主な害悪とされて、 ヘロイン、コカインなどの麻薬に較べ、体に害になると思わない使用者が多いようですが、 MDMAの本当の怖さは神経障害から始まる肉体の損傷です。 2.MDMA(メチレンジオキシメタンフェタミン:エクスタシー)とは メチレン・ジオキシ・メタ・アンフェタミン(34-Methylene-dioxymethamphetamine)C11H15NO2 の頭文字です。 ほとんどの麻薬、覚醒剤が天然由来か、その化学式で合成されたものですが、 MDMAは化学的にデザインされて合成されたものです。 このようなものを欧米ではデザイナー・ドラッグと呼びます。 経口で使用される白色の粉末ですが、様々な形や色の錠剤、カプセルに加工されており、純度なども様々です。 日本では「エクスタシー(Ecstasy)」が最も著名な通称ですが、 世界にはE X Adam B-bomb Disco biscuit Morninng shot Cristalなど 30以上の隠語があるようです。 類似のものにMDA(メチレンジオキシアンフェタミン:34-Methylene-dioxyamphetamine)があります。 経口で服用後4-6時間、幻覚作用や覚醒作用が続きます。 神経の混乱、不安感、鬱病的状態、不眠作用が副作用と言われますが、 本当に恐ろしいのは神経障害と肝臓障害から併発する重篤な疾病。 HIV(エイズ)やBSE(狂牛病)と同様に遅効性で死に至るために、現時点ではMDMAを原因とする疾病の罹病者が多い割に、 死亡者は少なく、切迫感がありません。 しかしながら時の経過とともに死亡者が増加していくのは間違いないでしょう。 知識が薄い、無知な若年層の服用が増えていることが憂慮されます。 3. MDMA の作用と副作用 MDMA の幻覚作用はセロトニン(serotonin)、ドーパミン(dopamine)、ノルエピネフィリン(norepinephrine)など 神経伝達物質(neurotransmitters)が急増することで起こります。
平常時にも覚醒剤抜きでは神経伝達物質が順調に生産出来なくなります。 若年層にはこの傾向が顕著に出ます。神経伝達物質が正常に作用しなくなれば、 ボケ、パーキンソン病を始め、運動障害、筋肉作動障害など、様々な疾病が誘発されます。
作用の強い医薬品は、肝臓の解毒作用が働くために、肝臓に大きな負担が掛かります。 正式に発売される医薬品は肝臓負担を軽減する工夫がされますが、覚醒剤の肝臓への負担は非常に大きいままです。 肝臓障害そのものも死に至る病ですが、様々な重要機能を持つ肝臓は、重篤な疾病を誘発します。
体温の異常上昇(hyperthermia)などによる直接的な死亡事故も報告されています。 この環境はオールナイト・ダンス・パーティーといわれています。 睡眠不足で抵抗力が弱り、暖かい雰囲気で、お酒が入り、激しい運動(ダンス)をすることが、他の副作用の発現も促進します。 4. MDMAと混ぜ物による死亡事故 もう一つMDMAが怖いのは、混ぜ物(adulterants)が多いことです。 MDMAは他の薬品が混入された場合や他の薬品と併用した場合に事故率が急激に高くなることが多いそうです。 混入の場合は使用者がそれを存知していないことがほとんどといわれますから厄介です。 最も多い混ぜ物はパラメトキサンフェタミン (paramethoxyamphetamine:PMA)という類似品ですが、 闇ルートではMDMAとして売られることが多いそうです。 これは効果発現がMDMAに較べてやや遅いために、追加量を服用する人が絶えないそうです。 このドラッグは多量に服用すると直接的な死の危険もあります。 PMA以外の混入物には *メスカリン(mescaline)、メタアンフェタミン(methamphetamine)コデイン(codeine)、 デクストロメトルファン(dextromethorphan:DXM)等いくつもあります。 (November 2002 Pulse Check report) また、多くの使用者はマリファナ(marijuana)や*ベンゾジアゼピン(benzodiazepines)、 コデイン(codeine)、バイアグラ、LSD等他のドラッグや診断処方薬と併用します。 ヘロインの補助にMDMAを併用する人もいるそうです。 これは非常に危険な行為で神経障害、肝臓障害を急速に促進させることになります。 覚醒剤や麻薬の原料に関しては乃木生薬の解説がいくつかありますのでご参照ください。 *メスカリン(mescaline):サボテン(ロフォフォラ・ウィリアムシー:Lophophora williamsii)の幻覚物質として知られる。 *ベンゾジアゼピン系誘導体には睡眠薬で著名なハルシオン(Halcion)があります。 成分名はトリアゾラム(triazolam:C17H12Cl2N4)。 5. MDMA の主要生産地 MDMAは80%近くが、ベルギー、オランダなどの西ヨーロッパで生産されます。 前躯体の原料や主要原料が入手しやすいこと、世界に輸送しやすいことが主因に挙げられています。 主役はロシアやイスラエルの犯罪シンジケートと言われます。 世界最大の需要があり、汚染度の高い米国は彼らによってニューヨークを基点にばら撒かれるようです(ONDCP)。 ?2000年代は中国、ミャンマーが増えているようです。 6. レイヴ(レイブ)で拡大する米国社会のMDMA汚染 MDMAは米国を蝕んでおり、陸海の税関(The U.S. Customs Service:USCS)で摘発されたMDMAは 1999年が350万錠、2000年が930万錠と急増しています。 国内で取り締まるEDA(the Drug Enforcement Administration)が押収した300万錠を加えれば、合計1230万錠となり、 米国は世界の最大消費地と言えます。(2001年のEDA摘発量は550万錠)(ONDCP資料) 米国では1993年ごろから流行が始まり、2001年には年間180万人が新たに手を染めたそうです。 調査によれば18-25歳の使用者が675千人を超えて、社会問題化しています。 米国疾病予防管理センター(CDC)のデータに拠れば、2000年のドラッグ関連の死亡者は19698人に上ります。 前年も同様に19102人を数え、年々死亡者は増加傾向にあります。 MDMAは米国の文化でもある学生などのオールナイト・ダンスパーティーや夜のクラブなどで使用されていましたが、 近年は個人の家、高校、学生寮などにも拡がってきています 現在MDMAの温床はレイヴ(rave)といわれます。 1980年代後半にサンフランシスコ、ロスアンジェルスで始まったレイヴは「ドンちゃん騒ぎのナイトクラブ」のことですが、 最近では都市部のどこにでもあります。 高い入場料を取るレイヴが人気あるのは、MDMA が入手出来て、服用効果を高める、 飲酒やダンスなどをする施設だからといわれます。 政府や自治体はレイブの規制を模索していますが、堅気の方が近づくところではなさそうです。 7. 米国の麻薬規制と麻薬消費量 1992年の米国社会全体では、麻薬撲滅対策関連費用として推計1020億ドル(約12兆円)が投じられており、 2000年にはこれが1607億ドルになったそうです。 議会では2004年の対策費として117億ドルの国家予算を要求しています。 テロ同様に麻薬や覚醒剤は米国社会の大きな脅威となっているわけです。 MDMA は1988年にはすでに規制物質となっていましたが、2000年にはエクスシー不拡散条例 (Ecstasy Anti-Proliferation Act of 2000)が施行されて、規制が強化されました。 それでも増加傾向にあるMDMA の規制は2001年11月の改訂で、更に懲役など罰則が強化されました。 規制強化の効果により、学生など若年層の使用は漸減しているそうです。 米国では末端価格で総計700億ドル近くの麻薬、覚醒剤が消費されます。 内訳は、歴史のあるコカインが年間360億ドル、マリワナが110億ドル、ヘロインが100億ドル、 メタアンフェタミンが54億ドル、ドラッグ類は24億ドルと言われます(2000年)。 キロ当たり1-3万ドル前後のコカイン、5万-20万ドルはするヘロインに較べれば、MDMAは単価が安いこともあり、 消費金額は小さいのですが、問題は使用者が増加していることです。 MDMAの卸売り価格は5-17ドル/錠、小売価格は10-50ドル/錠といわれます。(ONDCP資料) 初版:2005年2月 改訂版:2013年9月 (広告) ![]() https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=28 レスベはフランス産の天然赤ブドウを原料に日本で初めて作られた ブドウ・レスベラトロール・サプリメント. 最初のモデルの開発を始めてからすでに20年を超えました。 レスべのブドウ・レスベラトロールはイタドリ由来のものや、医薬品目的に 化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。 天然レスベは過剰摂取が不要ですから長期間摂取の安全性や慢性炎症を抑制する効能は ブドウを食するのと同じです ニューモデルは天然の赤ブドウが持つトランス型ブドウポリフェノールのスチルベノイドと プテロスチルベン、ケルセチン、CoQ10、ナイアシンを配合し、 天然ブドウ同様の卓越した抗酸化能力を保持しています. 世界でホットな話題となっている、最も先端的な健康長寿のコンビネーションです. ![]() 朝のすこやかな目覚めは病気知らずの健康のもと。「目覚めすっきりアサイーナ」 発売15周年記念のレスベが値下げ. 親戚といえるアサイーもリニューアルし実質的な大幅値下げ. 2ヶ月分が会員価格で1899円(税込). 大型のカプセルを使用し1カプセルで500㎎のアサイーとなりました. 「ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成と サイクリックジーエムピー(GMP)の産生」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=66 エネルギー源となるエーティーピー(ATP:アデノシン三リン酸)とは http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=147 「バルクワインの重金属汚染と無添加ワインのからくり」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=448 「ヒジキなどの食品ヒ素に肺がんリスク:国立がん研究センター」 ヒジキは必ずしも健康食品ではありません http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=123 ![]() https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=36 ![]() https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=1011 歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、 その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。 シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す 機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と 一線を引く点では同じです。 バイアグラ、マカや朝鮮ニンジンなど植物のアルカロイドを催淫剤として過剰摂取となる方が増え 前立腺がん、機能不全(ED)、腎不全などの原因を疑われています。 シトルリンはレスベと相乗させれば少量で十分ですから過剰摂取を控えましょう。 ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成とサイクリック・ジーエムピー(GMP)の産生 ![]() シトルリンとレスべの超お買い得セット. もちろん個別でもお買い求めいただけます. 「ブドウ・レスベラトロールは体細胞内でガン阻害物質に変化する」 http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=196 ![]() レスヴィーヌ・ルージュ:ギリシャ時代から愛用されてきたブドウ古樹の葉. 有機栽培された農薬フリーのブドウ葉 レスベの補完に最適.フランスでは漢方薬同様に薬局で売られています. 「煎じるブドウ・レスべラトロールで長寿と美容へ最短距離」 ![]() JAS認定有機食品.東京都特別推奨食品のケール100%. 安全な天然カルシウム豊富な特殊土壌で栽培. 各種天然ビタミン、ミネラル、アミノ酸が最も豊富な野菜のケール100%で作られた 天然マルチ栄養素・サプリメント.他野菜の混入なしに飲みやすい美味しさを持っています 賦形剤は一切使用していません。 http://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=53 ![]() 「サメの肝油とスクアレン/スクワレン(Squalene)とは」 サメの肝油が含有する成分の強力な免疫力強化作用は、食品の中では最大とも言われており 1900年代より、その秘密を解明する研究が続けられた結果、免疫に不可欠な白血球の増加に働く アルコキシグリセロール(alkoxyglycerols)を発見しました。 30粒から40粒に増量となりました リッチスクワレンは汚染の進む太平洋産原料を避け、 希少なオセアニア近海産原料で安全性を確保しています. |
↑ページの先頭に戻る |
![]() 著作権は「ロハスケ」編集部に属します。 権利者の許可なく複製、転用、販売などの二次利用をすることを固く禁じます。 商業目的に記事を引用、転写する場合は、引用:一項30,000円、転写:50,000円となります。 Copyright NOGI-BOTANICAL All rights reserved. 本サイトが掲載する情報・画像等は、広告主の湘南情報サイト「ロハスケ」編集部より提供されています。著作権は「ロハスケ」編集部に属します。 権利者の許可なく複製、転用、販売などの二次利用をすることを固く禁じます。 |