ケン幸田の世事・雑学閑談(千思万考)
第九十八話:「経済ニュースの裏表」
2019/01/18
あと3か月半で改元を迎えます。平成の世、30年余を回顧してみますと、米ソ冷戦が終焉して
共産圏の市場経済参入によって、我が国や欧州の経済力の相対的失墜と中国の台頭が目を引きました。
その背景として、製造業からサービス業へといった業態推移、中でもIT関連事業の興隆に歩調を合わせた第三次産業革命の急進展がグローバリズムを加速させてきました。

30年前、我が国のGDPが世界第二位の15%を占め、世界の上位50社中32社を占めていた日本企業が、昨年はトヨタ1社のみ、GDPは世界3位ながら6%へと激減しました。
この間、市場は「モノからコトへ、所有から賃貸(リース、シェア含め)へ、物欲から充足感へ、
投資・消費から蓄財へ、量から質へ、画一性から多様性へ、等々の大変革があったにもかかわらず、事業経営者の対応策の遅れ、さらに致命的だった内政の長期混乱(略一年ごとに首相が交代した)に伴う外交大失政(中国や韓国への過大な円借款や支援の継続)が、日本経済の足枷(あしかせ)となってしまいました。

アベノミクスが15年早く、トランプが10年早ければ、此処まで中国の不法な利得行為と
わが物顔の覇権意識を寛容するヘマは侵さなかっただろうし、米欧日・先進諸国の経済腰折れ現象も食い止められたはずでしょう。
第四次産業革命の到来が内外で騒がれ始めております。第一次のそれが「蒸気機関」により
齎(もたら)され、第二次は「電力」により、第三次が「コンピューター」に先導された“高度な金融と流通のサービス革新”が生まれたことまでは理解可能ですが、さて第四次革命では「デジタル化」が全産業のビジネスモデルを転換させると言われても、極めて抽象的な世界しか
思い浮かびません。
その中心的要素となるのは、IoT,ビッグデータ、AIだろうかと思われますが、
今、日本が世界に先駆けて準備中の「第五世代移動通信システム(1G=アナログ携帯、2G=デジタル化、3G=端末の世界標準化を経て、現下の4G=スマホに代わり、5G=高速大容量、低遅延、低コスト、省エネ、多接続となる)を中心とする情報通信インフラを
最大限活用することで、国臣的な事業モデルへの転換が計れるのではないかと思量します。
人間社会の歴史であれ、事業の経営であれ、必ずしも連続的に進化発展するものではなく、
むしろ非連続な断層が度々(たびたび)存在するのが常ですから、国家や産業の百年の計は、
デジタル化だけでは予測も設営も不可能(AI限界説)だと言えましょう。
そこで必要とされるのは、目的達成のため有用な「理系的な知」と価値創造的な有用性を持つ
「文系的な知」という〝知恵の二刀流“なのです。

ソニーがウォークマンに続きアイチューンという超革新技術を持ちながら、音響ステレオの連続性に拘り、既成概念を壊す挑戦が出来なかったのに対し、アップルがパソコンの
概念を打ち破り、ソニーのアイチューン技術を生かしつつ、その非連続概念の構築から
アイフォーンを世に出して大成功を打ち立てた理由こそ、東洋哲学や禅を学んだ
スティーブジョブズの(理系的だけでない)文系的な発想理念即ち、脱領域的な知性という
二刀流の秘密があったであろうかと、思量致します。
80年代の日本企業が、高度経済成長に浮かれて、技術の連続的な高度化に囚われ視野狭窄に陥ったことを、今こそ回顧・反省し、技術革新の方向性が三次元、多様な非連続且つ断層をも
伴う幅広く奥行きの深い領域に向かうべきであるといった視座に目覚めなければなりません。
これまでも、我が国の電子部品は世界の最先端を走ってきたし、今も米中の先端商品の心臓部品は殆ど日本製ですから、今後デジタル化であれ5Gであれ、日本企業の復権は可能です。


世界初のマンガン乾電池商品化は屋井先蔵という日本人で1885年の発明でしたが、
特許申請をしなかったので、その3年後ドイツ人が発明したことになってしまったようですが、
同じようなことは、世界初のフェライトを商品化しながら、後にオランダのフィリップス社と
特許權争いとなったTDKでも繰り返されました。
そのTDKですが、セラチャージという「全固体電池」の開発でオーストラリア社との共同開発による世界初の商品化に成功したようです。
ご存知のように現在の電動自動車EVのリチウムイオン電池は、基本的には液体電池なので、発火性、漏出リスク、ショートの危険性、耐久性、温度特性、充電量と長時間充電などに
多大な欠点があり、それがEV普及の妨げにもなって居りますが、全固体電池なら、安全性・耐久性・容量・軽量小型化等の抜本的改善と、大幅な充電時間短縮と航続距離延長が期待されます。
新ビジネスモデル展開が期待できる日本企業は、コマツ、ファナック、トヨタ、JR、NTT、KDDI,日本電産等々、枚挙に暇(いとま)がありません。
未来へ向け、これらを含む多くの企業の変幻自在、進化ぶりを渇望する次第です。


(寄稿され原稿はいくつかのテーマがあり長文です。経済関係のみをご紹介しています:編集部)
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https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=28
レスベはフランス産の天然赤ブドウを原料に日本で初めて作られた
ブドウ・レスベラトロール・サプリメント.
最初のモデルの開発を始めてからすでに20年を超えました。
レスべのブドウ・レスベラトロールはイタドリ由来のものや、医薬品目的に
化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。
天然レスベは過剰摂取が不要ですから長期間摂取の安全性や慢性炎症を抑制する効能は
ブドウを食するのと同じです
ニューモデルは天然の赤ブドウが持つトランス型ブドウポリフェノールのスチルベノイドと
プテロスチルベン、ケルセチン、CoQ10、ナイアシンを配合し、
天然ブドウ同様の卓越した抗酸化能力を保持しています.
世界でホットな話題となっている、最も先端的な健康長寿のコンビネーションです.


朝のすこやかな目覚めは病気知らずの健康のもと。「目覚めすっきりアサイーナ」
発売15周年記念のレスベが値下げ.
親戚といえるアサイーもリニューアルし実質的な大幅値下げ.
2ヶ月分が会員価格で1899円(税込).
大型のカプセルを使用し1カプセルで500㎎のアサイーとなりました.
「ブドウ・レスベラトロールが関わる窒素合成と
サイクリックジーエムピー(GMP)の産生」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=66
エネルギー源となるエーティーピー(ATP:アデノシン三リン酸)とは
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=147
「バルクワインの重金属汚染と無添加ワインのからくり」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=448
「ヒジキなどの食品ヒ素に肺がんリスク:国立がん研究センター」
ヒジキは必ずしも健康食品ではありません
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=123


https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=36

 
 
 
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